
小樽は言うまでもなく、観光地である。だから、カフェには多分困らないだろう。賑やかな運河のエリアに行けば、たくさんカフェはあると思う。でも、それではつまらない。
古い喫茶店に行きたい。
そういえば以前、小樽の兄貴、みーさんに喫茶店に連れていってもらった(「喫茶さすらい」未収録)。あのお店がどこにあるか、全く覚えていない。ましてや、こんな朝早く、お店はやってないよな。
小樽駅に向かう途中、ほどよく古い喫茶店を見つけた。「シャロン」という名前の喫茶店。入口には、準備中とあったが、店は灯りがついている。ドアを押してみると難なく開いた。すると、奥にいた女性が、「ごめんなさい。まだなのよ」と優しくボクに言った。
さて、駅へ行ってみよう。
すると、小樽の駅ナカに「可否茶館」という店を見つけた。え?「可否茶館?」もしかして「かひさかん」?日本初の喫茶店と同じ店名である。何やら、理由がありそうだ。
とりあえず、お店に入り、モーニングメニューを頼んだ。「モーニングコーヒー」(300円)とホットサンド。
コーヒーを待つ時間に、スマホで「可否茶館」を検索した。国内初の喫茶店とは無関係ではあるものの、リスペクトから店名を付けたということが、文面から伝わってくる。
その「可否茶館」は小樽に工場をもち、焙煎しているという。北緯43度の小樽は欧州と同じ、その気候でこだわりのコーヒーを作るという意気込みが伝わってくる。
そのコーヒーが運ばれてきた。
いきなり、柔らかい香りがする。ふっくらとした香りがホッとする。
うまい。
旅先のコーヒーは、抜群にうまい。
ただし、もう少し雰囲気があればいいと思う。ちょっと軽すぎる。赤い椅子はどうにも落ち着かない。まぁ、観光地だから、ここらへんは致し方ないのかも。
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