
なんとか東京駅で野暮用をこなして、はてさてようやく自由の身となった。せっかくだから、もう1軒行きましょうかね。
外は雨だからわざわざ夜の街に出る必要はなく、今まで気になっていたグランスタで立ち飲んで帰ろうか。
真っ先に頭に浮かんだのが「はせがわ酒店」。以前から行こう行こうと思っていたが、なかなかタイミングが合わずに今日まで至る。
ところが、エスカレーターを降りて店の前まで行くとびっくり。結構お客さんがいて、立ち飲んでいた。
しゃあない。
グランスタにはまだまだ行ってみたい店がたくさんある。
「dancyu食堂」にもいつか行ってみたい。
立ち飲みスペースを設けた店もいっぱいある。この機会に行ってみようかな。一通り、お店を物色したが、人が多いのと、どの店も魅力的には映らないので、食指が伸びない。恐らく、店のテナント料も高いはずだから、それが料金に跳ね返ってくるは容易に想像がついた。
その中から、選んだのが、「羽田市場」というお店。立ち飲みメインの酒場である。店頭の大テーブルが空いていたので、そこにポジションしようとしたら、店員さんが奥のテーブル席を勧めてきた。あまり、奥深くに行きたくないなと思っていたら、馬鹿騒ぎしているグループの隣に案内された。その更に隣はカウンターの座席になっていて、そこでは大阪弁の3人組が、これまた馬鹿騒ぎをしていた。完全にコロナはもう終わったんだなと実感した。
まずは「酎ハイ」から。おや、一杯390円とは安い。確かにタンブラーは小さいが、これは駅のテナント店としては競争力のある値付けだ。つまみは「ネギトロ巻」(480円)。なかなかいいあてが揃っているじゃないか。
時刻はもう20時を過ぎた。この日は朝7時に甲府の「吉野家」で朝飯を食べ、昼は裾野でカレー、そして夕方に三島で一杯飲み、そして今東京駅で巻き物をつまみに酒を飲む。なんだか長い一日だった。
右隣の騒がしいグループは会計して去っていったが、その次に来た野郎どもはもっとうるさかった。オーダーしたものが、ことごとく売り切れていると、「何にもねーじゃん」と悪態をついた。もう20時を過ぎたんだし、ないものも出るだろう。この国は客が威張っているから、労働者の賃金は上がらないのだろうと思う。
「ネギトロ巻」が来た。
お、赤酢じゃないか。これはいい。鮨は握りもいいけど、巻物もいいよなぁ。一口サイズのおつまみとして食べられるし。
一杯飲んだら調子が出てきちゃって。飲みもののおかわりは日本酒。「高清水」の生酒を冷や(550円)で。あては、「海鮮ばくだん」(480円)。値段もそこそこで、この店、結構いいあてがあるじゃないか。時々、お鮨屋さんで見かける「ばくだん」て、自分へ結構好きだな。あまり物をぶちこんだようなメニューだけど、実はそれが良かったりして。
左ほカウンターでわいわいやってるサラリーマンはもう完全に出来上がっていた。今夜は大阪に帰ると言っていたが、果たして大丈夫なのか。
「高清水」を飲み終えて、今夜はもう満足。自宅まで、あと小一時間はかかるのが面倒だが、今日はもうお開きにして帰るとするか。
お会計は1,900円ちょうど。3杯飲んで2,000円以内が理想だから、やはり値段は若干高めかも。でも、東京駅のグランスタに店を構え、あての良さと値段はちょっと意外だった。いい店で〆ることができた。
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