急きょ、岐阜出張が決まった。約3年半ぶりの岐阜は嬉しいのだが、正直、行く必要性は低く、コストと時間が取られてしまうと思うとテンションは低かった。でも、取引先で一番売上高が高いクライアントだから、行くことが意義と思い、頑張って出かけた。
名駅ホームのきしめん屋といえば「住吉」と「かきつばた」しか知らなかったが、もう一軒、「憩」という店があることを、電気がまさんのブログで知った。しかも夜は立ち飲みもできるらしい。どれ、ちょっと偵察してみようか。
食券の券売機は店内にあり、入店して購入するのだが、店内のカウンターはふさがっている。一瞬、どうしようかと悩んだが、チケットを買って待っていようと思った。立ち喰い系の券売機ってどうにも苦手だ。欲しいボタンがすぐに見つからなくて。「憩」のボタンの数は少なくて、それほど難儀ではなかったが、一番上部に「ワンコインきしめん」というのがあって、それを購入した。値段は言わずもがな500円。チケットを買ってたが、カウンターは一向に空かない。とりあえず、この券売機の前で待てばいいのか。それすら分からず、たたずんでいるのだが、お店のおばちゃんはワンオペで忙しくしていて、自分に気づかない。
1、2分待ったのだが、気持ちがいたたまれず、カウンターの向こう側を見やると、何だか一人分のスペースが空いてるように見えた。実際、その場所まで行ってみると、そこは水を汲むスペースだった。けれど、またカウンターを引き返すのも恥ずかしいので、そこでまごまごしていると、店員さんが来て、こう言った。
「そこはやめようよー」。
「いや、空いているかと思ったら違ってた」と弁解しても、おばちゃんは「いやー、そこはさー」とぶつぶつ言っている。
店員さんはおばちゃんというより、おばあちゃんだった。
「じゃぁ、そこで待っていればいい?」とまたもや券売機の前に戻った。チケットを買った後に、具体的な指示がなく、空いているかと思って行ってみただけなのに。おばあちゃんの店員さんだから、四方に目配りがなく、それで嫌な顔されて。なんだか感じ悪いな。
少し待っていると、場所が空いて、ようやく食券をカウンターに置くことが出来た。自分がカウンターに着いたら、ばたばたと客は出ていった。どうも自分がはいる直前に混み始めたようだ。おばあちゃんは急に忙しくなって機嫌が悪くなったのかな。
「ワンコインきしめん」には生たまごとえびふりゃーがONされていた。豪華であるが、これを頼んでちょっと後悔もした。プレーンの「きしめん」でも全然よかったなと。
きしめんは鰹節がいい香りを演出し、俄然旨かった。けれど、気持ち的にそぞろになって、心から楽しめなかった。
これは立ち飲みも期待できないかな。夕方来てみて、同じおばあちゃんがやってたら嫌だし。今夜は別の場所で酒を飲もうか。
食べ終わって、「ご馳走様です」と声を掛けたが、おばあちゃんからの挨拶は聞こえなかった。多分、また仕事に没頭しているんだと思うのだが、結局最後まで相性は悪いまんまだった。
お客は決して偉いわけじゃないけど、意地悪する店員てたまに居るよね。
まあ、そういう人は勤めてる店や会社のことが好きじゃないんでしょうなあ~。
昔の小学校のおばあちゃん先生て感じかな。状況を見てないのに、決めつけて叱られるみたいな。