
昨日は浜スタ、そして今日は味スタ。
久しぶりに飛田給に行った。
SOCIOでありながら、この数年は年間1~2試合程度しか観戦できない。だって、娘の習い事が土曜日にあって、夜は迎えに行かなければならないからだ。
この数日、娘、長男、そしてかみさん、家には誰もいない。だから、自由に遊び回っている。
ゲームは勝った。完勝だった。
その昂揚感を抱いて、スタジアムを後にした。
どこで飯を食うか。新宿まで出るか。
この飛田給には酒場が少ない。
「やるき茶屋」と踏切近くの焼鳥屋くらいだ。
4万9,000人収容のスタジアムの下車駅とは思えない店の少なさである。
ふと京王線の踏切の向こうに行ってみたくなった。これまで十数年、飛田給に来たが、一度も線路を超えたことがなかった。
行ってみると、何店舗か飲食店があった。
「へぇ、居酒屋もあるのか」。
「魚亥子」。
なんて読むんだろう。
看板の横にルビがふってある。
「うおいね」。
魚料理の店である。
入ってみることにした。
格調ある外観だったが、中は殺風景だった。
田舎の居酒屋って感じで。
客は家族連れが1組いるだけだった。テーブル席が6。それも全部4人掛けのテーブルだ。
1人で座るのは何とももったいなく躊躇していたら、武骨な顔をした店員さんが、「どうぞ」と言ってくれた。
昨日と同様、スタジアムでビールを飲んだので、ボクはいきなり「お酒」を頼んだ。
魚にはやっぱりぽんしゅだろう。
レジュメのようなメニュー表を繰った。
魚料理がいっぱいあり、どれも魅力的だ。
刺身はもちろん、焼きもの、煮つけ、カルパッチョ。
魚もめひかり、エボダイ、きんきなど、普段あまり見られない魚のオンパレード。
何にしようか、本当に目移りする。
「江戸前真鰺の酢じめ」(450円)と「マグロの赤身」(580円)が気になる。
きっと、素材もこだわるのでは。そんな期待をかけてしまう。
結局、両方注文することに。
これが期待を裏切らないおいしさだった。
ボクは魚の中では鰺が一番だと思って居いる。刺身よし、焼いてよし。何やっても万能なのだ。江戸前の真鰺は釣ってすぐに酢でしめたのだろうか。
次に好きなのがマグロである。鮨はえんがわで始まり、マグロで終わる。それくらいのマグロ好きだ。
青物の鰺とマグロの赤身。まさに青赤。ガスサポのための酒肴。
そうこうしていると、青赤のレプリカをまとった客らが続々と入ってきた。
やっぱり、試合が終わって、ここに来るサポもいるのである。とうとう、ボクは相席になった。となりのサポは年配のご夫婦だった。
「よく来られるんですか?」とボクは尋ねた。
すると男性は「ここにはたまに来ますよ」と笑いながら話してくれた。
どんどん人が入ってくるものだから、ボクはお銚子をもう1本飲んで店を出た。
飛田給にこんないい店があっただなんて。やはり、街はくまなく歩かなければいけない。
14年、通り過ぎるだけの街だったが、これからは少しずつ、飛田給を開拓していこうかしら。
次にこの街を訪れるのはいつになるか分からないけれど。
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