N屋さんが出向している会社で調べものをすることになり、会社にお邪魔した。
曙橋である。
かつてフジテレビがあった場所。
懐かしい。
自分は専門学校を出て新卒で入社したのが音楽の会社だった。その会社はフジテレビと取り引きしており、先輩に連れられて、よくこの曙橋に来た。よく覚えているのが、「ミュージックフェア」である。当時の司会はみのもんたさんと蓮舫さん。挨拶しても無視された。当たり前である。20歳の下っ端にいちいち挨拶を返す必要なんてない。
あの頃の曙橋通りはものすごい賑わいだったはずだ。当時、フジテレビは一番人気のテレビ局だった。
「楽しくなければテレビじゃない」。
フジテレビがそう言い切った時代である。
ところが、こうして今通りを歩くと、微妙に寂れ感を感じるのは気のせいか。居酒屋も少ないし、立ち飲みすらない。駅名に曙がつくが、雰囲気はもう完全に黄昏だった。
作業を終えて、N屋さんと一杯飲むことにした。店が少ないから選べない。必然的に「紅とん」にあっさり決まった。
時刻は14時。店が営っているというのがすごい。この日は土曜日だが、土日は正午から営業しているようだ。1階はオールカウンターで、2階がテーブル席のようである。
カウンターに座り、お互い「ホッピー」セット白からスタート。セットは429円でなかなかいいセンいっているが、「中焼酎」が275円で割高。ただ、中を2杯飲んだ場合の合計は979円で、辛うじて1,000円以内をキープする。
「紅とん」のいいところは豊富なメニューである。串焼きがメインだが、それ以外の居酒屋メニューがしっかりしている。「ホッピー」もあるし、その点では、「かぶら屋」よりも印象は断然いい。
「味噌もつ焼き3本セット」(605円)をそれぞれ一つずつ頼み、串焼きが来るまでの中継ぎとして、「マカロニサラダ」(275円)をオーダーした。
この時間、店長さんは厨房でワンオペ状態だが、恐らく夜にかけて混んでくるのだろう。
もつ焼きもいい。「かぶら屋」のやきとん88円のほぼ倍だから、比較対象にはならないが、肉質とボリューム感は断然「紅とん」に軍配が上がる。
「中焼酎」と「とんぺい焼」(462円)を追加。お客さんは我々だから、すぐに料理がデリバリーされる。
「紅とん」は地味だが、いい仕事をしていると思う。ただ、焼きとんチェーンにありがちな飲み物の値段はやはり高めだ。「酎ハイ」が400円台なかばなのがちと辛い。ただ、光明は「ホッピー」の存在である。これが「かぶら屋」との決定的な違いである。
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