20年ぶりに見るボブネッシュの家はわたしの記憶とは違っていた。
かつては床がむきだしの土で、それはそれでひんやりとしていて気持ちよかったが、建て替えたという家は木の床に変わっていた。
そこにボブネッシュとダルシャン、そして2人の息子、ボブネッシュのお母さんの5人が住んでいた。
20年前、キュートな女の子だったダルシャンは、クルターを着た訳の分からない日本人に対して、たった一言しか言葉を交わさなかったが、20年を経て彼女はボブネッシュの妻となり、2児の母になり、たくましくなっていた。
ボブネッシュは経済学の塾を自宅で経営し、自ら生徒らを熱心に教えていた。生徒らは毎日通ってきては、白髪が目立つ日本人に対し、礼儀正しく快活に話しかけてくれる。
そうしたインドの一般的な家庭にわたしは泊めてもらっている。
彼らは朝が遅い。
10時頃起床し、11時頃に朝食を摂る。
朝食は、サンドウィッチにチャイ。
ボブネッシュのママはサンドウィッチをチャイに浸して食べている。
昼食は15時。
ダルとごはんの質素なものだ。
だが、これが絶妙にうまい。
夜ごはんは23時。
これは早く寝てしまう日本人にはきつい。
これはインド人にとっての日常であるらしい。昼間は暑く、インド人は夕方から活動するからだとボブネッシュは教えてくれた。
さて、その晩ごはん、わたしのためにダルシャンは腕を奮ってくれる。
チキンカレーにローティ、ダルにダヒー。
いわゆるターリーのメニューだ。
抜群にうまい。
昨夜はチキンビリヤニをいただいた。
いわゆるピラフである。
「ビリヤニが好きだ」というわたしのために、ダルシャンが作ってくれた。

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