前回の「喫茶さすらい」で、「カリカリ」を掲載したが、そこから北へ5、6分ほど行くと、「ariai」という店に辿り着く。この店のガレットも素晴らしく、甲乙はつけがたい。
店の半分が喫茶、その半分は陶芸のギャラリーになっている不思議な店だ。
陶芸は和であるが、喫茶は和ではない。仏に近いだろうか。それだけでもこの店の不思議な雰囲気が伝わってくるのではないだろうか。
「カリカリ」はマスターがお料理を作り、奥さまが接客をされていたが、「ariai」は逆である。ただ、「ariai」のマスターはハンドドリップでコーヒーを淹れてくれる。
そのコーヒーの淹れ方といったら、まさにハンドドリップの鏡といったところ。その愛情のこもりかたは必見である。ボクは何度も見惚れてしまったし、参考にさせてもらっている。
マスターのファッションもお洒落で好きだ。シャツのセンスは抜群である。
さて、そのガレットだが、「カリカリ」ではサラダが別のプレートで出てくるのに対し、「ariai」ではワンプレートで出てくる。そのせいなのかは分からないが、「ガレット」がしっとりとしている印象を受ける。それが、同店の「ガレット」を引き立てているようだ。
また、ややスパイシーな芳香があるのも「ariai」のガレットの特徴かもしれない。
そして、極め付けが食後のコーヒーである。
「フレンチコーヒー」のような若干の苦味が特徴だが、やっぱり先述したように丁寧すぎるともいえるハンドドリップがコーヒーの抽出を最大値にしているような気がする。
このマスターの淹れ方が、御徒町、神田界隈でナンバーワンだと思う。
陶芸ギャラリーを営むだけ、コーヒーカップも断然素敵である。
今日はどんなカップで出てくるのか、そおうした楽しみがあることも、この店の魅力であろう。
毎日のように通いたい店だが、ボクの職場から歩いて13分程度かかる。往復26分なので、1時間の昼休みの半分しか滞在することができない。エリアとしては、すでに御徒町、アキバではなく、浅草橋である。
言い換えれば、ボクの昼休みの行動範囲は「ariai」が限界である。
前回、友人を連れて行きたいカフェが3店あるといった。
「カリカリ」、「トイトイカフェ」、そして「ariai」である。
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