居酒屋さすらい 1958 - 値上げラッシュの世の中にあり - 「もつ焼き おとんば 上野店」（台東区上野）

前回、久しぶりに訪問して、立ち飲みを楽しんだ「おとんば」。夢よ、再びと、今回も迷うことなく直行した。あいにくの雨だから、立ち飲みコーナーは閉じており、店内に入った。幸いなことにカウンターに空きがあり、落ち着くことが出来た。

「ホッピー」白からスタート。

恐る恐る、「れば三昧」を頼むと、この日もやはり売り切れ。多分、口開け早々になくなるのだろう。仕方なく、「旨辛ねぎめんま」（180円）でお茶を逃す。

東上野が近いせいか、この店はキムチものが多い。左隣の人が、もつ煮込みを頼んでいるので、自分もそれに続いた。「名代もつ煮込み」（380円）。

煮込みは汁少ない系で、うまい。キムチ系のおつまみが多いお店だから、「たきおか」一号店の煮込みみたいに唐辛子が入ったものを期待していが、そうではなかった。でもうまい。

焼き物は「れば」と「はつ」×2。

今時、一本90円の串焼きって、今時なかなかないし、しかも身が大きく気前がいい串なんだ。昨今の値上げムードにあって、もう随分前から串焼き一本90円！この店の姿勢は貴重だと思う。

「おとんば」は今回で3回目。前回は立ち飲みだからなのか、とても楽しく飲めたが、今回はそんなに愉快ではなかった。カウンター席は結構窮屈で、開放的じゃないからかと思う。座席は景観も悪く、向こう側の厨房もよく見えない。窮屈だから、左右に視線を落とすこともできないから、じっと縮こまった姿勢になる。これはちょっとつまらない。自分がブロイラーになった気分だ。

初めて来店した時、「ま〜ちゃん」を超えたかとも思ったけど、やはりそんなことはないか。でも、この立地で、この値段ならば何も文句は言えない。

アメ横で、やきとんが食べたくなったら、その筆頭は、まず「おとんは」だ。