
春は別れの季節でもある。
草野球のI山ちゃんが出向もとの神戸の会社に戻ることが急遽決まり、ささやかな送別会を開くことになった。
その日、集まった人は監督以下4名のみ(後にキャプテンが合流)。急遽決まったので、居酒屋を予約したわけでもなく、行き当たりばったりに店へ入ることにした。
新小岩駅を降りて、盛り場の方へ行くと、何人かの客引きが現れた。
チェーン系のお店の店員が熱心に声をかけてくる。
その中の「土間土間」の店員が「20%引きでいいですよ」と我々に耳打ちをした。
「20%引きって、しかし」。
それでも利益は充分にあるのか。
それとも、稼働率を上げなければ、本部から厳しいことを言われてしまうのか。
ご存知、「土間土間」はユニクロ型デフレの最たる店だ。
肴は290円から。
この集客メニューの2割引となると、242円。これにどれだけの粗利があるというのか。
ともあれ、20%引きという数字にひかれ、我々は店に入ることにしたのである。
「土間土間」に入るのは5年ぶり2回目。
市川市の南行徳店以来の入店だ。
「土間土間」は「牛角」を運営する「レインズコーポレーション」の経営で、当時は「牛角」とメニューを共用し、経費削減を行なっていたと記憶している。
我々が通されたのは、カウンターのような長テーブル。
暗がりの室内は多くの若者で賑わっている。
まず、メニュー表を見てびっくりした。
あの当時の「土間土間」とだいぶ変わっていたからだ。
まずは、生ビールを頼んだ。
サントリーのプレミアムモルツの中ジョッキが僅か390円。
何と安いことか。
モルツでなく、プレミアムがこの値段。
わたしの仮説「390円プライスリーダー」論はあながち間違いではないのかもしれない。
さて、そのメニューはまさによりどりみどり。
「特撰 茶豆」(290円)から「メガサイコロステーキ」(790円)まで様々なものがそろっていた。
チェーン系のお店で楽しいのは、この酒肴の豊富さである。
煮込みは「にらどか 石鍋もつ煮」(490円)。
スープは赤味噌系で、豆板醤が入っており、ピリ辛。その名前の通り、にらがどかっと入っているのは、博多のモツ鍋を意識しているのか。
一方、がっかりしたのが串もの。
串モノは大体が鶏肉で、ホルモン系はなし。
モモや皮があり、1本145円の値段の割には身がそれほど大きくない。
「牛角」とのコラボであるなら、是非ホルモン関連のメニューもラインナップしてもらいたい。
また、実際食べてはいないが、「ボンゴレうどん」「カルボナーラきしめん」(各490円)のメニューが気になった。
前日行った「maru」でも「うどんホワイトソース」なるメニューがあり、洋風うどんは最近のトレンドなのかもしれない。
飲み物は豊富。
カクテル類が多く、ジンやカシス、ウオツカなど相当な種類にのぼるが、果たして中身はどうなのか、飲んでいないから実際のところは分からない。
さて、I山ちゃんとの思い出話に花が咲く頃、わたしの頭を駆け巡っている唄があった。
小学校の音楽のときによく歌った歌。
自分の音楽史上最も悲しい曲である。
♪あ~る晴れたひ~る下がり、い~ちば~へ続くみち~
一見平和そうな出だしだが、いやそれだけにその続きの残酷さが一層際立つ。
♪に~ばしゃ~が、ゴ~トゴ~ト、こ~うし~をのせてゆく
さて仔牛の運命やいかに。
♪か~わいい仔牛、売られていくよ~。悲しそうなひ~と~みでみ~ているよ~。
仔牛は自分の境遇を知っているのか!?
♪ドナドナド~ナド~ナ~、仔牛をの~せ~て、ドナドナド~ナド~ナ~荷馬車がゆ~れ~る。
「牛角」を運営する企業の居酒屋チェーンでまさかの「ドナドナ」。
もう、わたしは二度と「牛角」には行かない!いや行けない!
今日もどこかで、多くの仔牛たちがドナドナされているだろう。
さようなら!I山ちゃん!
I山ちゃんは、その半年後の10月、再び東京に配属され、チームに合流している。
草野球のI山ちゃんが出向もとの神戸の会社に戻ることが急遽決まり、ささやかな送別会を開くことになった。
その日、集まった人は監督以下4名のみ(後にキャプテンが合流)。急遽決まったので、居酒屋を予約したわけでもなく、行き当たりばったりに店へ入ることにした。
新小岩駅を降りて、盛り場の方へ行くと、何人かの客引きが現れた。
チェーン系のお店の店員が熱心に声をかけてくる。
その中の「土間土間」の店員が「20%引きでいいですよ」と我々に耳打ちをした。
「20%引きって、しかし」。
それでも利益は充分にあるのか。
それとも、稼働率を上げなければ、本部から厳しいことを言われてしまうのか。
ご存知、「土間土間」はユニクロ型デフレの最たる店だ。
肴は290円から。
この集客メニューの2割引となると、242円。これにどれだけの粗利があるというのか。
ともあれ、20%引きという数字にひかれ、我々は店に入ることにしたのである。
「土間土間」に入るのは5年ぶり2回目。
市川市の南行徳店以来の入店だ。
「土間土間」は「牛角」を運営する「レインズコーポレーション」の経営で、当時は「牛角」とメニューを共用し、経費削減を行なっていたと記憶している。
我々が通されたのは、カウンターのような長テーブル。
暗がりの室内は多くの若者で賑わっている。
まず、メニュー表を見てびっくりした。
あの当時の「土間土間」とだいぶ変わっていたからだ。
まずは、生ビールを頼んだ。
サントリーのプレミアムモルツの中ジョッキが僅か390円。
何と安いことか。
モルツでなく、プレミアムがこの値段。
わたしの仮説「390円プライスリーダー」論はあながち間違いではないのかもしれない。
さて、そのメニューはまさによりどりみどり。
「特撰 茶豆」(290円)から「メガサイコロステーキ」(790円)まで様々なものがそろっていた。
チェーン系のお店で楽しいのは、この酒肴の豊富さである。
煮込みは「にらどか 石鍋もつ煮」(490円)。
スープは赤味噌系で、豆板醤が入っており、ピリ辛。その名前の通り、にらがどかっと入っているのは、博多のモツ鍋を意識しているのか。
一方、がっかりしたのが串もの。
串モノは大体が鶏肉で、ホルモン系はなし。
モモや皮があり、1本145円の値段の割には身がそれほど大きくない。
「牛角」とのコラボであるなら、是非ホルモン関連のメニューもラインナップしてもらいたい。
また、実際食べてはいないが、「ボンゴレうどん」「カルボナーラきしめん」(各490円)のメニューが気になった。
前日行った「maru」でも「うどんホワイトソース」なるメニューがあり、洋風うどんは最近のトレンドなのかもしれない。
飲み物は豊富。
カクテル類が多く、ジンやカシス、ウオツカなど相当な種類にのぼるが、果たして中身はどうなのか、飲んでいないから実際のところは分からない。
さて、I山ちゃんとの思い出話に花が咲く頃、わたしの頭を駆け巡っている唄があった。
小学校の音楽のときによく歌った歌。
自分の音楽史上最も悲しい曲である。
♪あ~る晴れたひ~る下がり、い~ちば~へ続くみち~
一見平和そうな出だしだが、いやそれだけにその続きの残酷さが一層際立つ。
♪に~ばしゃ~が、ゴ~トゴ~ト、こ~うし~をのせてゆく
さて仔牛の運命やいかに。
♪か~わいい仔牛、売られていくよ~。悲しそうなひ~と~みでみ~ているよ~。
仔牛は自分の境遇を知っているのか!?
♪ドナドナド~ナド~ナ~、仔牛をの~せ~て、ドナドナド~ナド~ナ~荷馬車がゆ~れ~る。
「牛角」を運営する企業の居酒屋チェーンでまさかの「ドナドナ」。
もう、わたしは二度と「牛角」には行かない!いや行けない!
今日もどこかで、多くの仔牛たちがドナドナされているだろう。
さようなら!I山ちゃん!
I山ちゃんは、その半年後の10月、再び東京に配属され、チームに合流している。
明日から正月3ヶ日一杯は外食の日々なので
正月の用意はシャンパンだけ買い込み何もしていません(笑)
今年は楽しいお話をいといろと有り難う御座います、
どうぞ待ったりとした良いお年をお迎えください。
コラボレーションしたのが、ついこないだのようですね。
お互い、元気にお酒を飲めたので、酒の神様に感謝しなくてはいけませんね。
ティコさん、奥様ともどもよいお年をお迎えください。