
八丁堀にはあまり来ない。
日比谷線からJR京葉線に乗り換えたことがあるくらいなものか。多分、地上に出たのは初めてかも。
初めて取引する広告代理店に挨拶に行った帰り、立ち飲み屋を偶然見つけた。
時刻は17時を回ったばかり、早速2階に上がると、椅子がある。店員さんに尋ねると「立ち飲みは1階です」とのこと。
1階は酒屋さん。
中を覗いてみると、確かにカウンターが見える。
ちょっと入りづらいが、思い切って入ってみた。
店内は暗く、およそ各打ちには見えない。
かなり洒落たスタンドバーといった趣だ。
カウンターに陣取った。
客はわたし一人。
わたしに相対する店員さんはものすごい美人。エキゾチックな顔立ちでラテンの雰囲気を漂わせる。
少しドキドキしながら、「こんにちは」と言うと、にっこり笑顔で「こんにちは」と返してくれた。どうやら日本人のようだ。
何をしようか、とふとカウンターに目をやると「ヒューガルデン ホワイト」の樽生があると記されている。かのベルギービールの最高峰!瓶詰めならたまに見かけるが、樽生とは!1杯850円と値は張るが、ここは頼まなくてはいけない。
運ばれてきた小さなジョッキを見てハッとした。
見事なまでの白色ビール。その注ぎ方も芸術といっていいくらいの見事な泡比率。そして泡がまたマシュマロのようにふわふわだ。
瓶詰めならこの泡は作れない。
早速、口に含んでみた。
なんともフルーティ。
ハーブの香りが微かに鼻腔につく。なんともいい心地だ。
つまみを選ぼうと目の前の黒板に目をやる。
面白いメニューばっかりだ。
「ワカモレ」。
「ん?何だろう。ゆってぃかな?」
「うどんホワイトソース」。
「枝付きほしぶどう」etc。
普段、立ち飲み屋で見ることもないものばかりだ。
そこで、超美人のお姉さんに「『ワカモレ』って何ですか?」と訊ねてみた。
すると「アボカドのディップです」と返ってきた。
「言葉の意味はよく分からないが、とにかくすごい自信だ」と「キン肉マン」(原作=ゆでたまご)でお馴染みの台詞を心の中で反芻して、それを頼んだ。
お料理はどうやら2階で作るらしい。
お姉さんが勝手口の扉を開けて、しばし消えたと思ったら、また舞い戻ってきて、更にしばらくすると男性が「ワカモレ」を持ってきた。
トルティーヤチップスが脇に添えられている。
あぁ、タコスの中によく入ってる奴ね。
早速、チップスにつけて食べてみた。
うんうん、うまい。
しばらくすると、数人のお客が入ってきた。
二人とも外国人。共に連れではなさそうだ。
若い船乗り風の西洋人はわたしの横に立って、ひらひらと千円札を出しながら「エビス」の生を注文した。
わたしは、隣のよしみで「ワカモレ」を指差し、「どうぞ」と言った。
彼は、聞こえたのか、聞こえてなかったのか、結局「エビス」を飲み干すまで一切「ワカモレ」には手をつけなかった。
一方、もう一人の外国人はジョージ・フィールズさんに似た男性。ひとしきり、ワインセラーを漁って見つけた数本のワインを抱えて奥の大テーブルに陣取った。
この店、ワインの品揃えが多いのだ。
わたしは、「ヒューガルデン ホワイト」を飲み干した後は、「グランタラパカ」の赤(450円)を貰った。
チリのワイン。
まさに中南米づくし!
一見、スペインのバル風にも見えるし、フランスのカフェにも見える、メニューを通して判断すると、ハイブリッドな多国籍バーといった趣か。
奥の大きなテーブルの上には巨大な壺。お姉さんに聞いたが失念。有名な窯で焼いたものだそうである。
そうそう、書き忘れたが、この店は会計制。最後に酒屋のレジで会計を済ませる。
店の雰囲気もメニューも飲み物も全てセンスがいい。「店をこうしたい」という明確な考え方があるからであろう。
店の成り立ちについては吉田類さんの立ち飲み本に詳しい。
とにかく、いいお店である。
日比谷線からJR京葉線に乗り換えたことがあるくらいなものか。多分、地上に出たのは初めてかも。
初めて取引する広告代理店に挨拶に行った帰り、立ち飲み屋を偶然見つけた。
時刻は17時を回ったばかり、早速2階に上がると、椅子がある。店員さんに尋ねると「立ち飲みは1階です」とのこと。
1階は酒屋さん。
中を覗いてみると、確かにカウンターが見える。
ちょっと入りづらいが、思い切って入ってみた。
店内は暗く、およそ各打ちには見えない。
かなり洒落たスタンドバーといった趣だ。
カウンターに陣取った。
客はわたし一人。
わたしに相対する店員さんはものすごい美人。エキゾチックな顔立ちでラテンの雰囲気を漂わせる。
少しドキドキしながら、「こんにちは」と言うと、にっこり笑顔で「こんにちは」と返してくれた。どうやら日本人のようだ。
何をしようか、とふとカウンターに目をやると「ヒューガルデン ホワイト」の樽生があると記されている。かのベルギービールの最高峰!瓶詰めならたまに見かけるが、樽生とは!1杯850円と値は張るが、ここは頼まなくてはいけない。
運ばれてきた小さなジョッキを見てハッとした。
見事なまでの白色ビール。その注ぎ方も芸術といっていいくらいの見事な泡比率。そして泡がまたマシュマロのようにふわふわだ。
瓶詰めならこの泡は作れない。
早速、口に含んでみた。
なんともフルーティ。
ハーブの香りが微かに鼻腔につく。なんともいい心地だ。
つまみを選ぼうと目の前の黒板に目をやる。
面白いメニューばっかりだ。
「ワカモレ」。
「ん?何だろう。ゆってぃかな?」
「うどんホワイトソース」。
「枝付きほしぶどう」etc。
普段、立ち飲み屋で見ることもないものばかりだ。
そこで、超美人のお姉さんに「『ワカモレ』って何ですか?」と訊ねてみた。
すると「アボカドのディップです」と返ってきた。
「言葉の意味はよく分からないが、とにかくすごい自信だ」と「キン肉マン」(原作=ゆでたまご)でお馴染みの台詞を心の中で反芻して、それを頼んだ。
お料理はどうやら2階で作るらしい。
お姉さんが勝手口の扉を開けて、しばし消えたと思ったら、また舞い戻ってきて、更にしばらくすると男性が「ワカモレ」を持ってきた。
トルティーヤチップスが脇に添えられている。
あぁ、タコスの中によく入ってる奴ね。
早速、チップスにつけて食べてみた。
うんうん、うまい。
しばらくすると、数人のお客が入ってきた。
二人とも外国人。共に連れではなさそうだ。
若い船乗り風の西洋人はわたしの横に立って、ひらひらと千円札を出しながら「エビス」の生を注文した。
わたしは、隣のよしみで「ワカモレ」を指差し、「どうぞ」と言った。
彼は、聞こえたのか、聞こえてなかったのか、結局「エビス」を飲み干すまで一切「ワカモレ」には手をつけなかった。
一方、もう一人の外国人はジョージ・フィールズさんに似た男性。ひとしきり、ワインセラーを漁って見つけた数本のワインを抱えて奥の大テーブルに陣取った。
この店、ワインの品揃えが多いのだ。
わたしは、「ヒューガルデン ホワイト」を飲み干した後は、「グランタラパカ」の赤(450円)を貰った。
チリのワイン。
まさに中南米づくし!
一見、スペインのバル風にも見えるし、フランスのカフェにも見える、メニューを通して判断すると、ハイブリッドな多国籍バーといった趣か。
奥の大きなテーブルの上には巨大な壺。お姉さんに聞いたが失念。有名な窯で焼いたものだそうである。
そうそう、書き忘れたが、この店は会計制。最後に酒屋のレジで会計を済ませる。
店の雰囲気もメニューも飲み物も全てセンスがいい。「店をこうしたい」という明確な考え方があるからであろう。
店の成り立ちについては吉田類さんの立ち飲み本に詳しい。
とにかく、いいお店である。
体力的に呑めなくなってきたのと、
呑む機会が無くなったのと。
こんないい感じのお店があったら、行きたいけど。
ホワイトクリスマスになっていますか?
東京は晴れており、乾燥したクリスマス、ドライクリスマスです。
ライチ!さんはどんな聖夜をお過ごしですか?
熊猫は、外で飲み歩いていました。
旦那さんは、帰られておられますか?
Happy xmasをお過ごしください。