
このブログの1コーナーを担った「遺構へ行こう」。
このコーナーがソッコーで終わったのは、ふらいんぐふりーまん氏の発言「ダジャレを言うおっさん」
すっかり遺構にはいかなくなっていたんだけれど、毎週必ず行く遺構がある。
東京都北区立中央図書館。通称「赤レンガ図書館」。
この図書館、もとは旧陸上自衛隊十条駐屯地275号棟の建物である。
かつて、この建物は、弾丸を作る工場だっという。その兵器を造っていたところが、今や知識を創造する場所に変わった。このコペルニクス的展開を我々は、どう捉えればいいのだろう。
軍事施設が図書館になったケース。恐らく世界でもレアケースではないだろうか。1919年に竣工したこの建物。その後、旧陸軍の様々な施設に転用されていったという。
敗戦後は、米国に接収され、返還後も民間企業の倉庫などでその役割を担った。
そうした様々な運命を経て、辿り着いたのが、図書館。中央図書館として、オープンしたのは、2008年のことである。
そんな、愛すべき、我が町の図書館では、さまざまなイベントが行われている。
そのウチのひとつが、「夜の図書館」。
つまり、夜の図書館を舞台に、謎解き形式で図書館の歴史を知るという子どものためのイベントだ。
詳しくはネタバレになるからやめとく。
だが、これがまたとてつもなくためになった。
例えば、レンガの刻印(画像)。そしてつみ方。そこにある様々なドラマに思いを馳せてしまう。
「夜の図書館」。人がいない図書館は不思議だ。
約3万冊の本に、今自分が囲まれている。それだけで、もう幸せな気分になってくる。
閉架に入れてもらった。
高さ5mもある本棚。そこに静謐に置かれている本たち。全てを読んでしまいたい。一生かかっても読めない本があるということ。
それはある種の悔しさだ。
本の海に沈んでしまいたい。
昨年12月10日放送のクローズアップ現代。
読書ゼロの衝撃。
広瀬隆はネット情報の読む行為を否定していなかったが、紙ベースとネット情報の読みでは、認知的な働きが違うと思う。
何万発の弾丸が、3万冊の本に。
血が知に変わる。
胸を射る弾丸は、胸を打つ本に変わった。
図書館へ行こう。
4兆9,801億円の防衛費。
これで一体、何冊の本がかえるのか。
武器よさらば。
もう一度言おう。
武器よさらば!
みんながいっぱい本を読んだら、もうちょっと賢くなって、武器を持とうとか思わなくなるかもね。
とか言いながら、最近本、読んでないなあ・・・。
本を読む時間、作りたいね。
電車に乗っている人の半分はケータイをいじってる。情報の取得が変わってるんだろうね。