
温泉地に泊まった翌日は、なるべく早く起きて、付近を散策するようにしている。非日常の朝の光は、気持ちよく、いかにも旅に出ていることを自覚する。
ちょっと歩くと、いきなりあった足湯。立派な建物に造られた立派な足湯。こんな足湯施設は、未だ見たことがない。
しかも、立派な名前もついている。
「妻恋舟の湯」。
俳人、高浜虚子の詠んだ句にちなんでいる。万葉の歌人、大伴家持のオマージュらしい。
早速、建物の中に入り、湯に浸かってみた。湯船は細長く、施設としてはかなり大きい。
目の前は海。
夫婦の釣り人が早朝から、魚釣りに興じている。その景色を眺めているだけでも退屈しない。
すると、海上を一艘の船が通りすぎた。
どうやら、漁師さんのようで、何かを捕っている。丁度朝日が上がり、逆光になったため、画像は今一。
このまま、つい時間を忘れて、ずっと見ていたい風景だった。
お風呂さすらい的にも、1,2位を争う素晴らしい足湯である。