ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

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2008年12月14日 | 私的Rare盤
伊)RCA VICTOR/PML10319/PASSAPORTO PER L'ITALIA/

このアルバムはヘレン・メリルのイタリア録音盤をネットで探していた時に偶然海外で見かけたアルバムです。ヘレンのボーカルが2曲収録されています。それだけでは多分購入しなかったのではと思いますが、チェット・ベイカーのボーカルも2曲入っていたので入手に至ったコンピニ物です。ヘレン・メリルとチェット・ベイカー以外にはオールド・ポップファンには懐かしいポール・アンカとニール・セダカとペレス・プラドのも収録されています。ペレスのは演奏だけですが、ヘレンからチェットやポール及びニール・セダカはイタリア語で歌っています。というようなアルバムですから色んな楽しみがあるのではと思います。人によってはニール・セダカやポール・アンカの曲が懐かしいと思うかも知れませんし、ペレス・プラードの演奏に心が浮き立ち身体が動き出すかも知れません。このアルバムで僕が特に気に入っているのは、収録時間がこのアルバムで最長である5分15秒のA-4/IL MIO DOMANIです。CHET BAKERのトランペットの演奏それに続く彼のボーカル、彼がイタリア語で歌っているのですが哀愁を帯びたその歌い口は英語で聴く時とはまた一味違い、異国で聴くような気分そのものにさせてくれます。ヘレンの曲ではB-4のESTATEも勿論良いのですが、A-2のNESSUNO AL MONDOの方が甘さと切なさがより表現されているような気がして好きです。A-1のペレスの明るいダンス音楽を聴いた後にヘレン・メリルのしっとりとしたボーカルを聴くと印象が深まりますし、ポール・アンカの元気の良いポップの後にチェット・ベイカーを聴かせるとは収録順もよく考えられていてニクイです。

収録曲/A面/ 1,ARRIVEDERCI ROMA(PEREZ PRADO)/ 2, NESSUNO AL MONDO(HELEN MERRILL)/ 3,OGNI GIORNO(PAUL ANKA)/ 4,IL MIO DOMANI(CHET BAKER)/ 5,ESAGERATA(NEIL SEDAKA)/ 6,PAPA'(ANTONIO PRIETO)/ B面/ 1,VOGLIO SAPERE(PAUL ANKA)/ 2,BACIAMI(ANTONIO PRIETO)/ 3,UN GIORNO INUTILE(NEIL SEDAKA)/4, ESTATE(HELEN MERRILL)/ 5,SO VHE TI PERDERO(CHET BAKER)/ 6,GUAGLIONE(PREZ PRADO)