ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

PUッシー・ガロア役のHONOR BLACKMAN

2008年12月28日 | 女性ボーカルB
英DECCA/LK4642/HONOR BLACKMAN/EVERYTHINGS I'VE GOT/私的ジャケ買い対象アルバム

本アルバムでボーカルを披露している英国の女優オナー・ブラックマンはショーン・コネリーの映画007ゴールド・フィンガーに出演した姐御肌の女優として記憶に残っている方は失礼ながらそう若くはないと思いますが、20歳台30歳台でご存知の方、あなたは相当な007通です。歴代ボンド・ガールの中でも2番目の高齢で出演した女優で当時の年齢は40歳だったそうですが、当時映画見ていた僕はそんな事は知りもせず他学区の映画館まで弁当を持ち自転車を立ちこぎして007シリーズを見に行っておりました。今思い出しても、まぁ~元気良かったですわ、あの頃の元気が買えたらなぁ~。彼女の声の低さとクールな表情と演技に何とも言えない色気を感じたものです。ふぅ~ん、大人の色気っていうのはこういう感じなのかって印象でしょうか。当時の地元の小中学校は学校が許可した映画以外は鑑賞してはいけないと言われていたものですから、007シリーズや加山雄三の若大将シリーズは当然鑑賞禁止映画だったわけですが、鑑賞しても良い映画のつまらない事ったらありません。それに比べると推奨以外の映画の面白い事。
ジャケット裏の彼女が歌っている写真ですがボンド・ガールのイメージとは少し違いありますが、こちらは一生懸命に歌っている感じが見てとれます。というのもハッキリ言うと彼女は歌があまり上手くありません。本アルバムでも最初の1曲目を聴いた時はあまりの素人くささに思わず苦笑いしてしまいました。声は低いししゃがれ声だし音程は不安定なところがあるし、ところが不思議なもので聴いていると声の低さにはすぐ慣れてしまい、姐御の掌でもて遊ばれているようなこころ持ちになって来るんですね、女優さんはボーカルでも演技力を発揮されているんでしょうか?それとも子供の頃の刷り込でもあるんでしょうか。今日のアルバムはそういうアルバムですが、ジャケットは米盤よりもこちらの英国盤のがエエと思います。ピーター&ゴードンの“愛なき世界”が収録されているのも懐かしです。