ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

Anita Ellis

2007年03月05日 | 女性ボーカルE
ELEKTRA盤でANITA ELLISの“THE WORLD IN MY ARMS”

アニタと言ってもエルスですが彼女はカナダの1926年モントリオール生まれで、クラブで活躍し映画の吹き替えもこなしていたのですが、詳しくは知りません。このレコードは数年以上前に地元のレコードショップで購入したアルバムですが、一度か二度聴いたのみで長く放置されていました。最近になって薄暗い奥から再び手の届き易い場所に移動されたアルバムです。彼女の歌い回しですが, 豊かな声量は無理なく伸びて温かみと情感を感じさせる上質のヴォーカルで大人の味わいです。録音年がはっきりしないのですが, ELECTRAの最初期のレーベル(白地にオレンジ)ですので1950年代の録音だと思います。長い間放置されていたというのは最初に聴いた頃は、オスカー・ピーターソンやビル・エバンス等々ばかりを聴いていてまだ良さを理解する力量が僕にはなかったのでしょう。アルバムにとっては気の毒な扱いを受けたというべきでしょう。このアルバムではA-3の SOMEONE TO WATCH OVER MEでの彼女のやや鼻にかかった声が大人の味を感じさせるしフェイクさせながらの間の取り方に魅力を感じますし, ゆったりとした歌い回しのB-2のHE LOVES AND SHE LOVESやB-3のWHO CAN I TURN TOの情感を込め抑えて歌った一曲もいいですが、B-5のIT NEVER WAS YOUのしっとりと歌った一曲がB面では一番のお気に入りですね。

PETER MATZのアレンジ指揮によるオーケストラ伴奏
収録曲
A面
1, WORLD IN MY ARMS
2, A LADY MUST LIVE
3, SOMEONE TO WATCH OVER ME
4, A WOMAN IS A SOMETIME THING
5, EVERYWHERE I LOOK
6, YELLOW FLOWER
B面
1, FUN TO BE FOOLED
2, HE LOVES AND SHE LOVES
3, WHO CAN I TURN TO
4, PUT THE BLAME ON MAME
5, IT NEVER WAS YOU
6, MAN IN MY LIFE

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