ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

STELLA LEVITT

2008年04月04日 | 女性ボーカルL
仏POLYDOR/2393 281/STELLA LEVITT/STELLA LEVITT/1980録音

このステラと言うシンガーはメキシコ人の両親に生れ, 父親は作曲家でギターや歌も歌い自分のラジオ番組も担当していたという。彼女は60年代にライオネル・ハンプトンの側近グループとして活動した後に、ニューヨークで活動し'72年にスペインへそして'75年にフランスに移りました。彼女は7人の子供がいるのですが、その子供達とともに録音したESP/WE ARE THE LEVITT'Sというアルバムもあります。本アルバムは彼女の夫であるAL LEVITTと共にベルギーを代表するとも言えるサックス奏者のJACQUES PELZERやその他のメンバーと80年に録音されたものです。彼女のボーカルはまるで森林浴をしているような清新な空気感を与えてくれ、自然がもたらす岩清水のような味わいのあるアルバムです。A-1の 'IT'S IMPOSSIBLEの出だしを聴いただけでこのアルバムを最後まで聴いてしまうのは間違いありません。聴き終わった時には彼女は混じり気のない癒しを聴く者に与えてくれるでしょう。本アルバムはLPですが7曲しか収録されていませんが、その分1曲の演奏時間が長くなっていますので各演奏者のプレイもそれぞれに楽しめます。A-1のIT'S IMPOSSIBLEの軽快さで耳をそばだて, MAY I COME INで癒され, THE NIGHT HASではDENNISのやや長いピアノソロも楽しめます。ほぼピアノ伴奏だけで歌うB-2のALFIEは静かながらも魅力の深さを感じさせます。SOCIAL CALLは彼女のボーカルと JACQUES PELZERのサックス演奏が楽しめる一曲。その中でも僕が一番気に入っているのはやはりA-1の IT'S IMPOSSIBLEです。

パーソナル:STELLA LEVITT(vo), JACQUES PELZER(as), DENNIS WAYNE LUXION(p), RICARDO DEL FRA(b), AL LEVITT(ds)

収録曲:A面/ IT'S IMPOSSIBLE/ MAY I COME IN/ THE NIGHT HAS A TOUSAND EYES/ B面/ NOTE SO HIGH/ ALFIE/ SOCIAL CALL/ HEAVEN'S DOOR ARE OPEN WIDE/

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