ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

NELLIE LUTCHER

2008年04月26日 | 女性ボーカルL
EPIC/LN 1108/NELLIE LUTCHER/WHEE ! NELLIE !/10inch/1955

このネリー・ラッチャーというシンガーの事は知らないままにショップで購入した一枚です。裏面にはライナーノートも何にもないので入手した当初は顔も知りませんでした。後からLIBERTY/NELLIE LUTCHER/OUR NEW NELLIE/12inchも入手しましたが、そちらはジャケット一面の顔写真でノートもあるのですが聴いた印象がこの10inch盤の方が好ましかったのでこちらを紹介します。彼女は1912年ルイジアナ生れの黒人シンガーで、兄弟は15人もいたと言う事ですが彼女が一番上の長女でした。彼女はピアニストでもあるのですがジャズシンガーでもありR&Bシンガーでもありブルースシンガーでもあります。ブルースシンガーというのが適切かも知れません。アメリカのシンガーの多くが教会で歌ったのと同じく彼女もそうだったようです。彼女の最初のヒットは'40年代のブルース曲で、続いてヒットしたのがR&Bだったのですが、その頃から名を知られるようになりました。といっても米国での事で日本では今でもほとんど知られていないのでは思います。1950年になってナット・キング・コールとデュエットしたFOR YOU MY LOVEがヒットした事でその頃からさらにジャズを歌うようになったのではないかと推測しています。彼女の歌い口はR&Bやブルースを感じさせ歯切れの良い少しパンチのきいたボーカルですが粘りや嫌みが僕には感じられず好ましいものです。アルバムに収録されている曲はリズミカルに歌われていてノリ良く仕上がっています。僕はこのアルバム6曲どれも敬遠したい曲などないのですが、僕がブルースやR&Bを嫌いじゃないのと関係しているかも知れません(笑)。僕はその中でもB-2のHOW MANY MOREは特にお気に入りです。またBLUES FOR BILL BAILEYの原曲はラグタイム・ソングとして大ヒットした曲で続編も出された有名な曲で歌詞もおもしろいです。マイナーなシンガーですが一度聴かれては如何でしょうか。なおバックは聴いたかぎりではピアノ・ギター・ベース・ドラム・トランペット・アルト及びテナーサックスのように聴こえるのですが、僕の耳ですから当てにはなりませんです。パーソナルは不明です。

収録曲/ A面/WHEE/BABY !/ TAKING A CHANCE ON LOVE/ MUCHLY VERILY/ B面/ ST.LOUIS BLUES/ HOW MANY MORE/ BLUES FOR BILL BAILEY/

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