ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

ETHEL ENNIS

2009年03月21日 | 女性ボーカルE
JUBILEE/LP-1021/ETHEL ENNIS/LULLABYS FOR LOSERS/

来週は地元の桜の名所も開花して見物できるでしょうか。岡山県下の桜開花情報ではどこもまだつぼみという事ですが今年は例年にも増して開花を待ち望んでいます。僕の父親が少し元気になって桜でも見に行こうかという気分になっているので是非連れていってあげたいと思っています。

今日のアルバムはエセル・エニスが21才の時に初めてレコーディングしたアルバム“LULLABYS FOR LOSERS”です。彼女のアルバムでは206年にCAPITOL/HAVE YOU FORGOTTENを紹介していますので、よろしければご覧ください。彼女のこのデビュー・アルバム実に出来が良いと思います。同じデビュー・アルバムであるTONI HARPER/TONIも出来が良くて人気盤ですがこれに限らずファースト・アルバムの出来栄えが一番というアルバムは他にもあるんじゃないでしょうか(今すぐは思い浮かびませんが)。それだけレコード会社も彼女等のデビューに力を入れていたという事でしょうね。
所有の盤は赤盤ですがレーベルもピンクです。オリジナル盤とは思っているのですが、このアルバムの赤盤+ピンク・レーベルというの通常だったのでしょうか?調べても分かりませんでした。あまり本アルバムのLPとしての情報が少なく知識が不足しています。また本アルバムにはジャケット違いのセカンド盤もありまして、そのジャケ写真を一番下に載せました。僕は先にセカンド盤とも言える方を先に入手してオリジナルが後からになりました。でもこのオリジナルは何とか手に入れたかったアルバムです。以前に名古屋で大変お世話になった久保田豊秋さん、その久保田さんに誘われて入ったMIXI( 現在僕はMIXIは休眠中ですが)でVOCALのコミュニティーで活躍されているポン酒猫氏がいらっしゃいます。そのポン酒猫氏はMIXIとご自身のブログで情報発信されています、そのポン酒猫氏のブログに同じアルバムの紹介がされていましたのでリンクさせていただきました。ポン酒猫氏によるとこのアルバムには僕が載せたジャケ写真以外にもアルファベットの文字だけでデザインされた物があるらしいのですが、僕には悲しいかな記憶に残っていません。
 彼女のボーカルは粘ったところがなく素直にサラリとした歌い回しですが、発声は芯の強いボーカルとも感じます。収録曲はタイトルどおり失恋の曲で, はしゃいだ雰囲気は1曲もなくスローで静かに語るかの如くに歌われます。B-1のHEY, JACQUESの曲間で彼女が語る部分があるんですが感情がこもっていてグッときます。じっくりと聴けるアルバムですが、バックのメンバーがHANK JONES(p), EDDIE BIGGS(g), ABBIE BAKER(bs), KENNIE CLARKE(ds)という豪華さです。ハンク・ジョーンズのピアノも素晴らしいのですが、録音もよくてギターやベースの音も心地よく聴けます。本アルバムは聴き応えのある曲揃いですが中でも僕はB-4のYOU'D BETTER GO NOWに聴き惚れます。
↑同じJUBILEEのセカンド盤でこちらは普通の黒盤にピンクレーベル深溝有です。これもジャケットが気に入っていて手放せません。

収録曲/A面/1, LOVE FOR SALE/2, DREAMER-DREAMER/3, BLUE PRELUDE/4, OFF SHORE/5, CASUALLY/ B面/1, HEY JACQUES/2, LULLABY FOR LOSERS/3, SAY IT AIN'T SO,JOE/ 4, YOU'D BETTER GO NOW/5, BLUE WILLOW 6, BON VOYAGE/