ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

思いがけず 二人の女性シンガーが聴ける!

2009年03月02日 | ジャズ全般
CALLIOPE/CAL3001/SESSIONS,LIVE/OSCAR PETERSON GERALD WIGGINS/

この素っ気無いジャケットのアルバムですが、裏面のライナーを読むと JANE FIELDINGが2曲、TERRY MORELが2曲歌っています。JANE FEILDINGといえばJAZZ WEST盤でKENNY DREW QUINTETをバックに歌ったEMBERS GLOWと、同じくJAZZ WEST盤でLOU LEVYやRED MITCHELをバックに歌ったINTRODUCINGの2枚のアルバムでよく知られているシンガーです。またTERRY MORELといえばBETHLEHEM盤でRALPH SHARONやHERBIE MANNをバックに歌ったSONGS OF A WOMAN IN LOVEが知られていますが、本アルバムではそれらとバックのメンバーが変わって、ジャケットをご覧になればお分りのようにオスカー・ピ-ターソンのバックでJANE FEILDINGが、GERALD WIGGINSのバックでTERRY MORELが歌っています。どちらもライブからの収録で一発録音されているわけですが、ライブの緊張感もありながら程よいリラックスの具合が感じられて出来の良い収録となっています。録音はいずれも1957年ですが僕の所有盤は1976年発売のものですのでオリジナルとは言えないのだろうと思いますが、このアルバム自体の詳しい事は不勉強です。
A面の5曲がピーターソン・トリオの演奏と2曲のジェーンのボーカル。ピーターソン・トリオはレイ・ブラウン、ハーブ・エリスというお馴染のメンバーで彼等のインスト演奏ならA-1のCALICOが特にお気に入りです。ジェーンのボーカル2曲は, IF I WERE THE ONLY IN THE WORLD AND YOU WRE THE ONLY BAYと SOMETHING I DREAMED LAST NIGHTで聴けるわけですが、どちらもスロー・テンポで恋する乙女のボーカルと表現されるに相応しい出来と思います。
 B面はテリーがGERALD WIGGINSバックにこちらも2曲を歌っているわけです。GERALD WIGGINSはリナ・ホーンやケイ・スターの歌伴もしたという事ですが, あまり詳しくは知りません。B-1のIN MY MERRY OLDMOBILEの演奏を聴くと歯切れのよいドライブ感のある演奏を聴かせてくれるピアノ・プレイヤーです。テリーはBUT NOT FOR MEとWHAT IS THERE TO SAYの2曲を歌っているのですが、これまた乾いたヴォイスで歌われる2曲はどちらも秀逸の出来栄えでわずか2曲ですが充分に価値ある収録です。

収録曲/A面/1, CALICO/2, TIME AFTER TIME/3, IF I WERE THE ONLY IN THE WORLD AND YOU WRE THE ONLY BAY/4, SOMETHING I DREAMED LAST NIGHT/5, SEVEN COME ELEVEN/ B面/1, IN MY MERRY OLDMOBILE/2, HOW LONG HAS THIS BENN GOING ON/3, BUT NOT FOR ME/4, WHAT IS THERE TO SAY/5, A FIFTH OF FRANK/