三十路の食卓

食事の記録・食にまつわるあれやこれや
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茹で置きという革命

2012-10-23 11:28:41 | 作りました。
〈9月29日の食事〉
朝:カロリーメイト・メープル味 コーヒー
昼:ナポリタン
夜:銀のさらでデリバリー寿司 日本酒

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カフェのメニューとしては必須で、実にオシャレ感の漂う食べ物である、スパゲッティ。
ここは文章の主旨上、パスタではなくスパゲッティと呼ぼう。
そんなスパゲッティの数あるうちの一つのナポリタンであるが、私はあれだけはゲスな食べ物でいて、と思っている。

果肉感たっぷりのトマトソースなんかじゃなくて、ケチャップを使おうよ。
肉の部は、ソーセージかベーコンなんかの加工肉、しかもハーブなんかを織り込んだりしていない、王道中の王道のやつ。
野菜はピーマンと玉ねぎ、ピーマンは輪切りで、気持ち程度に入ってればいい。
キノコを使うなら、スライスマッシュルームの水煮缶ね。
今は生のものが手に入りやすいけれど、そんな血迷ったりしちゃあいけない。

そして、肝心要なのは麺。
どちらかと言えば太いの。
そして、アルデンテなんて言葉は辞書に用意しないくらい、柔らかいの。
コシなんか望んじゃいけない。

こういうのを、口の周りを一周真っ赤にするのがいいのだ。

ところが、この麺のコシ問題については、どうしたらよいのか分からなかったのだ。
麺の袋に表示されているゆで時間では、理想のナポリタンより断然堅い。
もっと長めに茹でればいいのか?
それはどのくらいが最適なのか?

その答えは、TBSラジオ『安住紳一郎の日曜天国』のアーカイブを聞いている時に得られた。
それは、いろいろな店のナポリタンを食べ歩くブログをやっている方が、ゲストに出られた時のこと。
その方も、麺は柔らかめが好みらしい。
曰く、「麺は茹で置きしているような店がいい。何なら、昨日茹でておいた麺を使っていてもいい」のだとか。

茹で置き!
革命のファンファーレが鳴った瞬間であった。

そうと分かれば、話は早い。
ナポリタンは思い立った時に食べたくなるものだから、前日からの茹で置きは難しいが、先に麺を茹でてから放っておけばいいのである。
従って、最初に麺を茹でザルにあけてから、野菜を切り炒めてと、味部分の調理をした。

そして、いざ実食。
うむうむ、この麺の柔らかさ。
冒頭にあれだけナポリタンのセオリーを述べておきながら、具なんてちっとも守ってないが、麺の茹で具合とケチャップの味による作用は大きい。
まさに理想のナポリタンである。

簡単に理想の味を得られる上、同時進行しなくて済む分、落ち着いて調理できるのもいい。
これからもこのやり方で作ろうと思う。

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