三十路の食卓

食事の記録・食にまつわるあれやこれや
かっこいいごはんも いいかげんな飯も 全ては私のリアリズム(おおげさ)

煮物が不味かった話

2013-01-05 09:43:39 | 作りました。
〈2012年11月27日から12月3日までの食事写真とトピックス〉
あまりに溜め込んだので、恒例の一週間ダイジェストです。
メイン写真は、この期間で一番華やかなものです。
小さく掲題のものも写っています(右上)

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この時期印象的だったのは、「不味くなった煮物」だろうか。
ことの次第はこうだ。



ある朝、煮物を作った。
具はじゃがいもと玉ねぎとしいたけとツナ缶。
味付けは顆粒だしと醤油・酒・みりん。
何の変鉄もない煮物である。

当然味見をしている。
その朝は食べずに、弁当に持っていった。
おかしくなったのはここからだ。



弁当を食べたのは、この日の夜である。
ここで初めてちゃんと食べたのだが、なんせ不味いのだ。
卵焼きなんかも美味しくないが、煮物の不味さたるや群を抜き、いっそ冴え渡っていると言っても過言ではないほど。
どんな味かと言い表せば、「入れてないのにゴボウの味がする、悪い意味で」である。
思い当たる要素もないのに、妙に土臭いのだ。
頑張って食べ切り、同じものを食べさせた同居人にはお詫びのメールを送ったのは言うまでもない。



さて、煮物というものはどうせ作るなら沢山作っても一緒とばかり、作るからにはそれなりの量をまとめて作ってしまいがちな代物である。
この時も例外ではない。
5食分くらいの量を作ってしまっていたのである。
あの不味さを思うとため息をつきたくなるが、捨てるのも憚れる。
冷蔵庫に入れていたそれを、温めて朝食として食べたのである。

一口頬張って驚いた。
不味いどころか普通に美味しいのである。
昨日食べた際にあまりに不味かったため、期待値が低かったがゆえに美味しく感じるのかと思いきや、土臭さがないのだから様子が違う。



これはもしや、と思った。
もしかして、昨日のは腐りかけてしまったのでは。
気温がだいぶ低くなっていたので油断していたが、職場はがんがんにつけたエアコンで暖まっていたのだ。
風を避けるまでもなく、保冷剤もつけずに、何の気なしに室内で。
それを昼前から夜まで。
悪くならない方が奇跡のような気がした。
卵焼きがほんのりと不味かったのも、自宅の冷蔵庫に入れていた方の煮物を食べた「え?普通に美味しかったよ?」という同居人からの回答も、そういう訳か。



ようやく納得がいったが、解せないのは、味の方向性である。
腐ると味のベクトルは酸味に傾くと思っていたが、どうしてまた土臭くなったのだろう。
世の中にはそういう症例もあるのか。



とりあえず分かったのは、冬だって食べ物は腐りうる。
この日以降は、暖房の効いた部屋に弁当を置きっぱなし厳禁にしたのは言うまでもない。



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