三十路の食卓

食事の記録・食にまつわるあれやこれや
かっこいいごはんも いいかげんな飯も 全ては私のリアリズム(おおげさ)

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2010-12-06 22:00:58 | 食日記
<11月30日の食事>
朝:プルーンのベーグル(LILY OF THE VALLEYのもの)リンゴヨーグルト コーヒー
昼:スモークサーモンのサンドイッチ(LILY OF THE VALLEYのレーズンウォルナッツ使用)無調製豆乳
間食:ポッキー
夜:チーズオムハヤシのプレート シードル/辛口


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普段は健康食志向ぶっているけど、時折、自分の身に対して、食を使って八つ当たりしたくなるというか、下手したらくたばってしまえ、とすら思うことがあるのだ。
間食のポッキーはそんな意識の表れで、味わう間もなく、咀嚼し嚥下していった。
糖分と油分で出来ているそれを摂取することに、罪悪感を覚えながら。
ポッキー、普通に食べたら只の美味しいお菓子なのに。
そうして食べたことに対して、申し訳なく思う。

何が、という訳でもないのだが、こういう感じに、バイオリズムがよくないなと感じることがあり、そんな時は大抵思い通りに事が進んでいない。
夕食も、予定より大幅に進まなくて、散々人を待たせ、仕事から解放されたのち、自己嫌悪に陥りながら席についたのだ。

お使い帰りの中目黒。
自宅から近距離なものの、歩くととおくて、バスや電車だと面倒に感じる中目黒。

空腹を満たしたいけれど、喧騒からは放っておかれたい。
大通りから離れたカフェに入る。

ガレットが売りで、ストレートにカフェメニューを出し、名前もカフェなのだけれど、おっちゃんが料理もホールもやっているような、ありそうで意外とないお店である。
普段は18時台に夕食を摂ることが多いから、21時前のその時間を、ひどい空腹で迎えていた。
しっかり、米を食べたいと、オムライスを、そして自分を甘やかそうと、シードルを頼む。

雑誌の、何てことない記事を眺めながら、脳みそを開放する。
眼は像を結んでいない。
けど、何かしているポーズだけ取っていればよくて、何もしていたくない。

程なくオムライスのプレートが運ばれてきた。
美味しい。
卵とデミグラスソースとチーズの溶けたその辺りが、舌に優しい。
このひと皿の温かさが、暖かさに感じられた。
ゆるされた、と感じた。
何にか、は分からないけど。

皿が空になる頃には、苛々していた自分を、許してやれる気分になった。
外食は、まあお金で食事を買うことだけれど。
誰かが作ってくれたご飯は、こうまで気持ちを変えるとは。

帰りは、歩きで帰った。

噛む顎USE TOO MUCH状態

2010-12-06 18:51:07 | パン侍
<11月29日の食事>
朝:チョコチップベーグル(LILY OF THE VALLEYのもの)コーヒー
昼:スモークサーモンとアボカドのサンド(LILY OF THE VALLEYのシナモンレーズン使用)脂肪ゼロヨーグルト・リンゴとショウガピール 野菜ジュース
夜:お弁当(玄米ご飯、豚の味噌漬け焼き、食べるラー油入り卵焼き、野菜の煮物)インスタント味噌汁

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LILY OF THE VALLEYに行って来た。
パン好きの間にその名を轟かすマルイチベーグルが代々木上原から退き、その跡地に出来たベーグル専門店である。

今回は二度目の訪問で、初回時は味よりも値段の高さばかりが記憶に残っており。
もう行かないかもなとすら思っていたのに足が向いたのは、代々木上原に出る用事があったのと、近頃読んだパン特集の雑誌に紹介されていて、あっさり影響を受けたためである。
専門店のベーグルを食べたくなった、というのもある。

前回も買った、4つ入りのおまかせセットを購入。
これは、自分で好きなベーグルを4つ選んで買うよりもリーズナブルなのだ。
といっても1000円だ。
高いパン界、やはり中々ブルジョワジーである。

してそのお味なのだが、高いとか文句ばっかり言ってごめんなさい。
すっごく美味かったですごめんなさい。
いやあなた、こんなに美味しかったっけ。
それを忘れるくらい、自分の中で値段が聞き捨てならない要素だったんだろうか…。

味の良さはもちろんのこと、みっしみしに詰まったハードなパンを咀嚼していくうちに一定のリズムが生まれ、アドレナリンが沸き出るような様も心地よい。
好みどストライクのものでございました。
舌に自信はあまりないので、他と比べてどうこう言うのは苦手なのだが、ハードさ具合や成型の具合など、なるほどマルイチの後に出来たというのがしっくりする按配。

何も挟まずにそのまま食べてももちろん美味しかったが、甘い生地にスモークサーモンを挟むというのにおいてもいい仕事ぶりを発揮し。
気が付けば、この日と翌日の朝・昼に一つずつ食べ、あっという間に食べてしまった。
いやー美味しかった。

しっかし、大人になってしばらく経ってからの私は、顎を使わねばならない堅い食べ物が好きになったなあ。
もし子どものうちからこういう傾向にあったら、顎が丸くならなかったかも(反面、エラは凄く張ったかもしれないけど)と思うのであった。