ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

パワースポット戸隠を巡り、藤村ゆかりの田沢温泉の宿に 第一日目その1

2010-11-19 17:59:20 | 旅日記

 天気予報が良いほうに変わって二日間ともに晴れるというから、直前の前日になって朝早めに出て土曜日の高速で大渋滞にはまらないで長野までに午前中に到着できるのであれば、パワースポット流行りと吉永小百合の長野キャンペーンJRポスターで人気らしい戸隠にまで行って、ついでに新蕎麦も食べようかという心積もりで、6時15分に家を出た。軽井沢の片付けだけであれば、帰りに1時間もあれば完了させることができるだろうからね。
 土曜日だから都内も自家用車が多いけれどまずまずで関越道に乗ったら、早速に渋滞情報が高坂SAまで30kmを90分と表示している。これはタマラン、はてどうなることやらと走ればそこそこに流れるものの、所沢から先になってからは数回は超ノロノロになってぐっとスローダウン、でも比較的に動いてはくれているほうと言うべきか停車状態にはならず、高坂SA直前からは一気にスピードが上がった。上りは嵐山PA手前の上り坂でスピードが落ちて渋滞を引き起こすけれど、この下りの高坂手前はそんな上り坂ではないと思うんだけれどどうしてかな。
 軽井沢ICは10時前ぐらいに通り過ぎて、高速を降りる直前の松代PAでトイレタイムをとっただけで長野ICで出て長野市街を抜け、善光寺裏手から戸隠に急激に登っていく道で順調に戸隠高原に。戸隠はもう相当に昔、野尻湖に行った帰りに回り道して一度だけサラッと見て走っただけだから、あまり記憶が無い。森林地帯を抜けるあたりから戸隠蕎麦の店がポツンポツンと現れる。眺望が開けたらもう白くなった北アルプスの頂の連なりも見えてきて、飯綱らしきも紅葉する木々の上に姿を現す。

          北アルプスを望む

          紅葉と飯綱山?

 時間も11時半に近づき店が開く時間、この時期は新蕎麦が出てここら辺り一帯も新そば祭りと聞いていたし、この日は土曜日で混み合うだろうということで、そんな景色が広がった場所で十割そばの看板を出す店を見つけ、駐車場にはもう10台弱ほどが停まっているけれど店の規模からはまだ入れそうと車を入れる。店の名は山笑という、県外ナンバーが多いのだが運よく最後の席に付くことが出来た。このあとからは外でも待つ客ができて、戸隠蕎麦は有名だからやはりこの時期の休日は早めに入らないといけないね。戸隠ではうづら家、そばの実、よつかどなどが有名店と聞くが、なにせこの時期の休日は行列だろうからね。これは後で知ったのだが、十割蕎麦だけというのは戸隠でもここ1軒だけなんだそうだ。蕎麦の種類は粗挽き、細挽きに更科の3種類から選ぶようになっていて、小、並み。大盛があるという。盛り具合を訊いたら他店より少なめですという返事、まぁこのあと何か間食してもいいかと粗挽きの並みを二人で注文。自分で蕎麦打ちをするようになってから、外で蕎麦を食べるのは久しぶり、やはり有名な戸隠蕎麦なるものは味わっておこうかということで。

          蕎麦屋の山笑
 最初からの客にもまだ出ていないからやや待つことになって、出された盆には東京だとこのくらいかなという盛りざるに加えて小さな水蕎麦小鉢乗っている。東信地区の上田や佐久の蕎麦屋は並みでもこの1.5倍以上はあるのにね。ほかには漬物が、それと薬味の小皿を取ったら中の汁の量は少なめですねぇ、これは江戸前風辛口ですかと訊きたかったね。蕎麦は十割だからやや短めのものも混じるが色はやや緑がかっていて新蕎麦らしい。まずは水蕎麦から口に含めば、新蕎麦というものの香りがあまり感じられないから女房にも訊いたらやはり少ないという返事。でも蕎麦自体の味の方はなかなかに美味しい、汁はやや辛めでこれもいい。でも最後の蕎麦湯では残りが少な過ぎて、汁の中の出汁の風味が味わえずで、蕎麦湯も二人で一杯ずつ注いだら無くなってしまう量だから、これはもう少しサービスしましょうや。我々は外二蕎麦打ちをもう5年以上やっていて、贅沢に喰っているから外食だとよっぽど上のレベルじゃないと満足しない。ここの新蕎麦の香りがあまり感じられなかったのは何故だろうね、率直に分からんなぁ。

                   十割そばのみのメニュー          

          戸隠産竹ざるに並盛

          

          そばつゆが少なくて          蕎麦湯は味わいが薄くなっちゃって
 蕎麦屋で1時間近く使ってしまって、まずは宝光社の駐車場に入る。直線階段の上に社があって、戸隠神社は延々と杉並木があった奥社のイメージしか残っていないからここは初めてで、昔は通り過ぎてしまったんだと。この神社はごく普通の感じ、ここはすぐにお参りできて次に向う。

          

        この上り坂突き当たり手前に宝光社があって、反対からだと素通りしそう

                    階段の先に社が見える

 すぐに中社周辺の蕎麦屋や竹細工の店が並ぶところは微かに見覚えがあったが、ここの駐車場は満車みたいだから肝心の奥社にお参りしてから空いていたら立寄ろうと先に進む。その奥社の駐車場に入ったら、係りの人が今は満車だから戻ったところにあるスキー場に停めてシャトルバスを利用してと言う、まさにその時に出る車があってラッキーでした。

   

   戸隠五社の案内図                戸隠神社の由来を説明する看板   

 早速に参道に歩いていったら、この日はクラブ・ツーリズムのツアーが各地から集まってきていることもあって大変な人出となっている。参道は入口の橋を渡ってから1.9kmの道程、それが初詣のようにバス毎の参拝客がゾロゾロ連なる。日本一のパワーポイントという宣伝やJRの吉永小百合のポスターの影響は大変なもの、まさに小百合大明神様じゃないですかね。両側に小さな流れがある参道は最初はブナ林の中を歩くのだが、随神門手前からは江戸時代に植えられたという大きな杉並木が続くようになる。この何処かでJRポスターの写真を撮ったはずで、もしその場所を表示したら我も我もとギャル達が前に立って大変になっちゃうかな。しかし杉の巨木が並ぶ雰囲気は厳かで、日光なども特に例弊使街道なども凄い杉並木だし、杉の巨木というのは何か神秘のパワーを感じるね。ここまで来て、以前はこんな奥まで来ていなかったことに二人で気付いた。あのときは小さな子供連れだったから杉並木の最初だけ見て、植物園のほうを少し歩いてお茶を濁してだけで、奥社にもお参りしていなかったんだ。

                  参道の最初はブナ林

          随神門は参道の中間点

                   樹齢400年の杉並木
 ダラダラと上っていく道は最後の500mほどが急坂と蹴上が高い階段となって汗をかくことになる。団体ツアー客が次々に来ているからクラブ・ツーリズムからも整理番が出ていて、最終数十mからは右側通行で清めの水を待つこと30分ほど、こんなにこの日だけでツアー客を集めないようにしてもらいたい、適度というものをを知らないのが困るよな。
 奥社とすぐ隣の地主神という九頭龍社にお参り、鳥居越しに見る戸隠山は天岩戸が投げ飛ばされてここに落ちたものだそうで、戸隠の神様はその天岩戸開きに効があった神様を祀っているのだそうだ。確かにゴツゴツした岩肌の屏風みたいな戸隠山の山容(冒頭写真)は異様だものねぇ。ここは紅葉の時期はさすがに過ぎてはいた。この山は見た目にも急峻で、登山するとなると2000mクラスとしては別格の難度だそうで、尾根も細くて跨ぎながら進まないと危険な場所もあるそうだ。我々夫婦は登山はしないから関係ないけどね。奥社の階段の上からは戸隠山の反対側に大きな山が見えて、あれは北信三山の黒姫山だろう、左右ともに絶景絶景だね。

          鳥居越しに奥社と戸隠山

          黒姫山でしょう
 このあと中社にも立寄ったらいい時間になっちゃうと、朱印帳など持たないから社務所は用はないし、途中の鏡池などは見ないで参道を駐車場まで一気に、健脚を見せびらかして次々に前を歩く人を追い抜いて戻ることに。

 奥社から車ではすぐの中社の駐車場は幸いにもう空きが出来ていてすぐ停められ、戸隠の中心街となっている場所にあるこちらも初めて参拝することが出来た。しかし周辺の竹細工の店やお土産屋などはもう見て廻る時間が無い。戸隠神社は五社からなるそうで、あともう一つは宝光社近くにあった火之御子社にはお参りしなかったからもう一度出直しましょうかね、日帰り温泉もあるそうだし。

          中社

          帰り道でもいい眺めが

 帰り道も戸隠の紅葉を堪能しつつのドライブとなった。

 

<追記>

 今日蕎麦打ちに行って戸隠の蕎麦のことを大師匠に話したら、今年は夏の暑さと収穫時期の雨で出来が非常に悪く、味も香りもダメなのが多いんだそうだ。


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