輸送包装研究室

輸送包装関連情報の発信

イモヅル:パター・サンド・ドライバー(PSD)完全理解への途

2022-12-27 15:11:45 | 日記
3月の投稿で、PSDを勉強する遠隔セミナーのご案内をしましたが、
その後、4月、6月、8月、10月、12月の5回のセミナーが開催され、
残るは2月の1回を残すのみとなりました。

2月の最終回は、当方が担当を仰せつかり、
「輸送包装自己学習のススメ=PSDの完全理解を目指して=」
と題して、30分程度の話題提供と、30分程度の参加者同士の意見交換をいたします。

目下、話題提供の題材を構想中なのですが、主にPSDを完全理解するための
フーリエ解析の理論を自習するための手がかりについてお話しする予定です。

完全理解のための自己学習には、よって立つべき書籍等が頼りになるのですが、
フーリエ解析を自己学習するには、絶好の2冊がありそうです・・・
・・残念ながら「これはいいな!」と思える動画サイトはなさそうです・・・

渋谷道雄:マンガでわかるフーリエ解析、オーム社
ヒッポファミリークラブ:フーリエの冒険

それらを読み進めれば、最後には、

なんとなくフーリエが分かったような気になり、
PSDの極意に近づけるような気分になること

は間違いなさそうです(パター・サンド・ドライバーが相変わらず下手であったとしても????)。

それらの書籍では、フーリエの極意に近づくために、
・三角関数
・関数の接線(傾き)
・積分(原始関数):不定積分と定積分(面積と体積)
・関数の四則演算:関数の積と定積分
・関数の直交
・直交関数(正弦&余弦)による関数の合成
・フーリエ級数
というようなことを順序だてて説明されていきます。

しかし実際のところ、「フーリエ解析」を理解するには「フーリエ級数」の意味を理解しなくては
ならず、そのためには直交関数による関数の合成を理解、、そのためには、、そのためには、、、
と・・・・

「知のイモヅル」を引き出さざるを得ず、ついにはやっぱり、サイン・コサインが
解ってないければどうにもならないことに気づかされます。

・・・高校の時に「将来絶対サイン・コサインなんて使わないだろう」と
思っていたけど、ここまで追っかけられるとは・・・トホホです・・・

パター・サンド・ドライバー上達の近道がないように、日々ちょっとずつの積み重ねが
必要なことは間違いなさそうです。



リスニングプラクティス

2022-11-25 13:02:58 | 日記
NHK World Japan[Japanology Plus]で放送されたCardboardの回にゲスト出演しました。

[Japanology Plus]は、45年間日本に居住のブロードキャスターである
Peter Barakan氏からみた日本の生活と文化に関する紹介番組で、
全世界に向けて放送されています。

日本は、世界的にみても多くの段ボールを消費している国の一つです。
東京オリンピック・パラリンピックの選手村で採用された段ボール製ベッド
など、日本では段ボールを包装資材としてばかりではなく様々な場面で利用しています。

番組では、日本における段ボールの利用等について、日本の生活と文化的な
側面を含めてコメントしています。
なお、番組内の言語はすべて英語です。
とはいっても当方が英語でコメントしているわけではなく、放送局が編集作業で
ベラベラしゃべった当方の日本語を流ちょうな英語に吹き替えていただいております。
・・とてもそんなに流ちょうな英語はしゃべれませんから・・

おかげでゼミでの英語リスニング演習教材として正にうってつけのものとなりました。

なお、当該番組は以下のサイトからオンデマンド視聴可能です。
https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/ondemand/video/2032277/

以心伝心?

2022-10-13 15:24:16 | 日記
神栄テクノロジーさんが定期的に行っておられるウェビナーのプレゼンターとして
3名の大学院生が参加しました。

当方は質疑応答で「オクチチャック」で彼らの質問への回答を聴いていましたが、
大過なくホットしています。

参加者は75名程度でしたが、その中に数名の研究室OBの方を確認することができ、
プレゼン中には後輩たちにエールを送っていただいているような・・・(以心伝心?)
OBの方々もそれぞれのところでご活躍のことと思います。

質疑応答の時間が制約されていましたので、後日個別の質問やご意見が寄せられることになっています。
院生たちと責任をもって誠実なご回答ができるように努めます。

後日寄せられることになっている、ご意見等の中に、院生たちへの「エール」があればありがたいです。

ディスカッション

2022-09-19 11:26:24 | 日記
研究会や講演会に出席すると、聴講に続いて質疑応答の時間が設定されていますが、
たいていの場合は、深く議論をする時間がなかったり、大勢の前で質問するのを
ご遠慮される場合が多く、「ただ聞いてきただけ」のイベントになりがちです。

日本包装学会輸送包装研究会では、「輸送包装ディスカッション」と称して、
年に一度、比較的少人数の参加者全員がGIVE&TAKEの精神で
「情報提供と情報収集」をする機会をつくっています。

先週14回目のイベントが行われ、「物流品質向上による包装事故削減」をテーマに
みっちりと約3時間にわたって、とても活発な意見交換の場を持つことができました。

来年もテーマを絞り込んでイベントを続けられる予定です。
どのようなテーマがいいのか?是非ともご提案ください。

ちなみにこれまでのイベントの履歴は以下の通りです。
(開催年月日、開催場所、ディスカッションテーマ)
2009.09.25 京セラドキュメントソリューションズ 輸送包装技術全般
2010.10.01 京セラドキュメントソリューションズ 破損事例と問題解決法
2011.09.30 神戸大学 振動・荷扱い・緩衝・固定問題
2012.09.21 大阪産技研 輸送包装オープンラボ
2013.09.13 大阪産技研 包装貨物評価試験
2014.09.19 IMV(大阪ラボ)振動試験
2015.09.14 日立物流(関東)擦れ問題
2016.09.16 神栄テストマシナリー(関東)輸送環境調査
2017.09.22 京セラドキュメントソリューションズ 包装設計と製品設計の融和
2018.09.21 あいち産業科学技術総合センター 公的試験規格範囲外の包装貨物試験
2019.09.27 日通NECロジスティクス 輸送包装技術者育成
2020.09.18 オンライン 段ボール構造体緩衝材の設計
2021.09.17 オンライン 輸送包装のための振動試験
2022.09.16 オンライン 物流品質向上による包装事故削減

打ち止め

2022-08-10 15:43:24 | 日記
先日研究指導している博士後期課程の大学院生から博士論文が提出されました。
これで13本目の博士論文の研究指導とともに主査として審査に関わることになりました。

博士論文の内容は包装貨物振動試験の高度化に関するものですが、社会人としての業務の傍らでの
研究と論文の取りまとめにはご苦労も多かったと思います。

これ以降の博士後期課程の大学院生は在籍していませんし、小生の定年までの「カウントダウン」から
以降の博士後期課程の大学院生を受け入れて研究指導をすることもできませんので、今回の博士論文が
小生にとっての「打ち止め」となるわけです。

1本目の博士論文が2003年に提出されましたので、20年弱の間で13人の博士号取得のお手伝いをしたことは
とてもありがたいことでした。

博士前期課程には、もうしばらく大学院生が在籍しますので、修士号取得のお手伝いは続きます・・・。