庄助さん

浮いた瓢箪流れのままに‥、日々流転。

庭園と会席(12)

2015-12-15 22:53:07 | 評論、感想
御飯はただの白米のご飯。お米は「五郎兵衛米」。仲居さんがお釜ごと運んでくる。蓋を取ると湯気が上がり炊きたてのご飯の香りが立ち込める。ご飯そのものの美味しさが自然に伝わってくる。仲居さんが釜の中のご飯をほごし、ふんわりと器に盛ってくれる。ご飯のお供に「しぐれ」と「香の物」がついてくるが、ご飯そのものがあまりにも美味しく、他のものはいらない。懐石料理の最後の締めがただのご飯とは....。まさに締めにふさわしい味と香りである。
美味しい料理は味と香りと彩りと....、そして器。それに部屋の設えと雰囲気。さらにそれらを包み込む庭、庭園の造り。
それらがすべて調和して、はじめて料理が映える。

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