小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

「オタクサ」という紫陽花

2018年06月08日 | エッセイ・コラム
この回は、前回の続き。  江戸時代の文政7年(1824年)出島ではなく長崎の郊外に、医師にして博物学者のドイツ人、フランツ・フォン・シーボルトは、私塾「鳴滝塾」を発足させた(もちろん、幕府公認)。 西洋医学や自然科学など幅広い分野の「西洋の知」を教示し、ここに学んだのは高野長英、二宮敬作、伊東玄朴、戸塚静海など50人以上に及ぶ。日本史で習った記憶のある方も多いかとおもう。シーボルトは . . . 本文を読む