小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

モンテーニュと、ベラスケスの間

2018年06月21日 | エッセイ・コラム
  前回の『ベラスケス 宮廷のなかの革命者』で言い足らなかったことにふれる。 改宗ユダヤ教徒のことをスペインではコンベルソといい、ベラスケスの家系でもそれは連なる、と著者・大高保二郎は示唆していた。 この指摘はたいへん重要である。というのは、異端審問がとりわけ厳しいスペインにおいて、改宗したといえども常に監視されるかのように、疑いの目でみられるのは当然だったからだ。そうした目に見え . . . 本文を読む