小説「新・人間革命」
【「聖教新聞」 2013年 (平成25年)1月23日(水)より転載】
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法旗42(1/23)
山本伸一は、羽生直一の言葉に、「喜捨」の心を感じた。
羽生は、法のため、学会のため、同志のために、多くの私財と労力を、喜び勇んで投じてきたのであろう。
行為は同じでも、大切なのは心である。
“広宣流布のためならば、なんでもやらせていただこう! 喜んで尽くそう!”と、自ら進んで行動し、さらに、そうできることに感謝していくことである。
そこに、功徳の大輪を咲かせ、無量無辺の福運を積んでいく直道がある。
伸一は、語った。
「あなたのような、清らかな心根の同志が、愛媛に百人誕生したら、広宣流布は盤石になります。
また、愛媛は功徳の花園になるでしょう。
同じ志をもった多くの後輩を育ててください」
夕刻、羽生の自宅から愛媛文化会館に戻った伸一は、松山支部結成十八周年の記念勤行会の参加者を、会館の玄関前で出迎えた。
「ようこそ、おいでくださいました!」
彼は、貸し切りバスから降りてくる人たちと握手を交わしていった。
驚いたのは、参加者たちであった。
手を差し出されて、伸一と気づき、歓声をあげて両手で強く握り締める人もいれば、半信半疑な顔で握手をする人もいる。
出迎えを終え、館内に入った伸一は、四国長をはじめ、県幹部の代表や職員に言った。
「幹部も、職員も、会員の皆さんのためにいることを忘れてはならない。
したがって、皆に尽くし、皆を守ることが根本精神です。
どうすれば、皆が活動しやすくなるのか。
どうすれば、張り合いをもてるのか。
どうすれば、明るく頑張れるのか――と、常に心を砕き続けていくんです。
その精神を全幹部が、全職員が、本気になって受け継いでいくならば、学会は盤石になる。
しかし、自分のために、学会をうまく利用しようなどというリーダーに牛耳られてしまえば、創価の未来も、広宣流布の未来もない。
そのことを生命に刻んでおくんです」
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【「聖教新聞」 2013年 (平成25年)1月23日(水)より転載】
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法旗42(1/23)
山本伸一は、羽生直一の言葉に、「喜捨」の心を感じた。
羽生は、法のため、学会のため、同志のために、多くの私財と労力を、喜び勇んで投じてきたのであろう。
行為は同じでも、大切なのは心である。
“広宣流布のためならば、なんでもやらせていただこう! 喜んで尽くそう!”と、自ら進んで行動し、さらに、そうできることに感謝していくことである。
そこに、功徳の大輪を咲かせ、無量無辺の福運を積んでいく直道がある。
伸一は、語った。
「あなたのような、清らかな心根の同志が、愛媛に百人誕生したら、広宣流布は盤石になります。
また、愛媛は功徳の花園になるでしょう。
同じ志をもった多くの後輩を育ててください」
夕刻、羽生の自宅から愛媛文化会館に戻った伸一は、松山支部結成十八周年の記念勤行会の参加者を、会館の玄関前で出迎えた。
「ようこそ、おいでくださいました!」
彼は、貸し切りバスから降りてくる人たちと握手を交わしていった。
驚いたのは、参加者たちであった。
手を差し出されて、伸一と気づき、歓声をあげて両手で強く握り締める人もいれば、半信半疑な顔で握手をする人もいる。
出迎えを終え、館内に入った伸一は、四国長をはじめ、県幹部の代表や職員に言った。
「幹部も、職員も、会員の皆さんのためにいることを忘れてはならない。
したがって、皆に尽くし、皆を守ることが根本精神です。
どうすれば、皆が活動しやすくなるのか。
どうすれば、張り合いをもてるのか。
どうすれば、明るく頑張れるのか――と、常に心を砕き続けていくんです。
その精神を全幹部が、全職員が、本気になって受け継いでいくならば、学会は盤石になる。
しかし、自分のために、学会をうまく利用しようなどというリーダーに牛耳られてしまえば、創価の未来も、広宣流布の未来もない。
そのことを生命に刻んでおくんです」
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