和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

山田風太郎の書簡寄贈

2011年06月24日 07時03分20秒 | 今日の俳句
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山田風太郎の書簡寄贈

【「西日本新聞・文化」より転載】


 「戦中派不戦日記」や「忍法帖」シリーズなどで知られる作家の故山田風太郎さん(1922~2001年、本名山田誠也)が戦時中から1970年代にかけて親友に宛てた直筆の書簡58通が、出身地の兵庫県養父市にある山田風太郎記念館に寄贈された。


 戦時中の精神主義を「日本人だけのうぬぼれに過ぎない」と痛烈に批判した文章もあり、記念館は「風太郎の思想を知る上で貴重な資料だ」としている。


 寄贈されたのは、旧制中学時代からの親友で青山学院大名誉教授の故吉田靖彦さんに宛てた手紙21通とはがき37通。吉田さんの妻和代さん=相模原市=が保管していた。


 敗戦後の1946年1月の手紙では「(戦争に勝っていたとしても)共栄圏を築き保持するだけの精神科学的、自然科学的力量が日本にあったか」と批判。さらに「日本の歴史のみを考えていては、永遠に流れてやまぬ人類の歴史には許されなくなる」とつづった。


 記念館を運営する「山田風太郎の会」副会長(67)は「風太郎は46年当時、医学生として東京に下宿し激変する世相を見つめていた。腹を割って話せた親友だからこそ、考えを率直に語っているのではないか」と話している。


記事更新日時: 2011年6月24日 05:17
記事提供名称: 共同通信

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