和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

福光(二十九)新・人間革命

2011年10月05日 07時00分14秒 | 今日の俳句
    新・人間革命

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    福  光(二十九)

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 鈴村アイは、島寺丈人の顔を、のぞき込むようにして尋ねた。


 「題目を唱えて、折伏をすれば、本当に幸せになれるんですね!」


 「間違いない。学会の会長の戸田先生が、そう断言されているんです!」


 戸田城聖は、一九五三年(昭和二十八年)九月、中野支部総会で、こう言明している。


 「この会場にお集まりの方々のために約束をしよう。朝夕の勤行を欠かさず、二カ月に一人の折伏を必ず行うと覚悟してもらいたい。


 悩みある人は願いを立てよ。仏法は真剣勝負です。万一、実行して解決しなければ、戸田の生命を投げ出そう」


 全国各地で、戸田は、こう指導の矢を放っている。時には、「一カ月に一人の折伏」と述べていることもあるが、一カ月、あるいは二カ月で一人を折伏するには、自分が縁するすべての人に、仏法を語り説く実践が求められる。つまり、要は、折伏・弘教に生き抜けとの、戸田の魂の叫びであった。


 “日々、悩み苦しんでいる、こんな自分の宿命を変えたい!”


 鈴村は、その一心で、近隣の知人を訪ね、仏法を語った。驚いたのは、彼女の訪問を受けた知人たちであった。いつも陰鬱な顔をして、床に就いてばかりいた鈴村が、自ら訪ねて来ては、一生懸命に信心の話をするのだ。


 「私は、この仏法で、必ず悩みを乗り越えて見せます。すごい信心なんですよ」


 しかも、話すにつれて、青白かった彼女の頬は紅潮し、声は力強さを増し、はつらつとしてくるのだ。周囲の人びとは、生気のなかった鈴村が、布教に歩く姿に驚き、彼女の話に熱心に耳を傾けた。


 鈴村は、仏法を語っていると、何か熱い血潮のようなものが全身にたぎり、生命力があふれてくるような気がした。


 彼女の顔には、久しく見ることがなかった笑みの花が開くようになった。


 この鈴村アイを励まし続けてきたのが、菅田歌枝であった。


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(聖教新聞・2011/10/5)より転載」
http://m.seikyoonline.jp/top/top?t=805&sk=377037b65d04f4e970507bffe8ed9125


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