和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

「名字の言」10月5日(水)

2011年10月05日 09時05分02秒 | 今日の俳句
「名字の言「聖教新聞・2011/10/5(水)より転載」
http://m.seikyoonline.jp/top/top?t=805&sk=377037b65d04f4e970507bffe8ed9125


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 ずっしりと実り、頭を垂れる稲穂が、そよ風に揺れる。一面に広がる“黄金色の海”を見ながら、秋田県で酒米栽培に携わる農村部員の話を思い出した





酒米の稲は草丈が長い。栽培を手掛けた当初、生育に大苦戦した。最初の4年間は、すべて根元から倒れ、田んぼ一面が畳状態に。出口の見えない迷路に立つ心境だった。唱題に徹して活路を模索し、研究者や成功者を訪ね歩く。その中で出合ったのが、育苗期間に一定の圧力を掛け、茎を折る栽培法だった





一度、折れた稲は、再生の過程で格段に丈夫な茎を形成し、雨風にも負けずに育った。やがて、大冷害の年でも倒伏ゼロの収穫を得るまでに。今や地元の”芳醇な味わい”の一翼を担う





時に耐え難い試練、無情な現実に心を折られることがある。それも人生。しかし、顔を上げ、半歩でも前へ進むしかない。最大の逆境は、乗り越えた時、自分を強く、大きくしてくれた人生の転機へと変わる





実りの秋の到来である。東北6県の婦人部は「負げでたまっか! コスモス希望の花園月間」で、朗らかに語らいの輪を広げている。友の心に植えた“幸福の種”が、豊かに実をつける日を信じて。折れても立ち上がるためには、励ましの滋養こそ欠かせない。

         (開)



【「聖教新聞・2011/10/5」より転載】
http://m.seikyoonline.jp/top/top?t=805&sk=377037b65d04f4e970507bffe8ed9125


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