和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

春疾風/今日の俳句≪No.1499≫

2014年02月13日 05時18分01秒 | 今日の俳句

     ☆春疾風/今日の俳句☆


彡------☆★☆*≪No.1499≫------☆★☆*☆------☆☆彡
2014年(平成26年)2月13日(木)

2月13日
○ 苗字制定記念日
 1875(明治8)年のこの日、明治政府が「平民苗字必称義務令」という太政官布告を出し、すべての国民に姓を名乗ることを義務附けた。
 江戸時代、苗字を使っていたのは貴族と武士だけだったが、1870(明治3)年9月19日に出された「平民苗字許可令」により、平民も苗字を持つことが許された。しかし、当時国民は明治新政府を信用しておらず、苗字を附けたらそれだけ税金を課せられるのではないかと警戒し、なかなか苗字を名乗ろうとしなかった。そこで明治政府は、1874(明治7)年の佐賀の乱を力で鎮圧するなど強権政府であることを誇示した上で、この年苗字の義務化を断行した。

○ 地方公務員法施行記念日
 1951(昭和26)年のこの日、「地方公務員法」が施行された。

【「ウィキペディアフリー百科事典」より転載】


☆彡------☆★☆*────────------☆★☆*☆彡------☆☆彡


  ■※今日の俳句※■


  春荒や封書は二十四グラム
         櫂未知子


  陸中に破船亭あり春北風(ならひ)
         矢島渚男


  春疾風屍は敢て出でゆくも
         石田波郷


※ 春疾風→春?(はるはやて)・春嵐・春北風(はるきた)。

 <春荒や封書は二十四グラム 櫂未知子>
 季語は「春荒(はるあれ)」。春の強風、突風を言う。春疾風(はるはやて)に分類。静と動の対比は、俳句の得意とするところだ。句の出来は、対比の妙にかかってくる。あまりに突飛な物同士の対比では句意が不明瞭となるし、付きすぎては面白くない。そこらへんの案配が、なかなかに難しいのだ。
その点、掲句にはほどよい配慮がなされていると読めた。これから手紙を出しに行く外は、春の嵐だ。少し長い手紙を書いたのだろう。
封をして手に持ってみると、かなり重い。80円切手では、料金不足になるかもしれない。そこで、計ってみた。私も持っているが、郵便料金を調べるための小さな計量器がある。
慎重に乗せてみると、針は「二十四グラム」を指した。ちなみに定型封書は、25グラムまでの料金が80円である。リミットすれすれの重さだったわけだが、表の吹き放題に荒れている風に対比して、なんという細やかな情景だろうか。
すれすれの重さだったので、作者は何度か計り直したことだろう。日常的な行為と現象の、なんの衒いも感じさせない対比であるだけに、読者には格別な「発見」とは思えないかもしれないが、なかなかどうして、これはたいした「発見」だと思った。
頭だけでは書けない句だとも……。「俳句」(2003年4月号)所載。

(清水哲男)
【「『増殖する俳句歳時記』(検索エンジン」より転載】



☆彡------☆★☆*────────------☆★☆*☆彡------☆☆彡。


※わが友に贈る/名字の言※
【「聖教新聞」2014年(平成26年)2月13日(木)より転載】


 ■※わが友に贈る※■


 惰性は停滞であり
 後退に通じていく。
 慣れや油断を排し
 新たな挑戦を!
 若々しい息吹で進め!

       2月13日



☆彡------☆★☆*────────------☆★☆*☆彡------☆☆彡



   ■※名字の言※■


(2/13)
大災害は人間の本質をあらわにする。だが、表れるのは、むき出しの利己心だけではない。むしろ助け合う心、「人のため」という利他心である



東北の津波被災地へ派遣された、都市設計の専門家がいた。そこで見たものは想像を絶する破壊の跡と、家族を亡くし悲嘆に暮れる人々。避難所等を回っても、ただ寄り添い、共に泣くしかなかった



その中で、この壮年の目に、被災者のために全身全霊で働く人々の姿が映った。学会員の医師や看護師らである。「その存在は抜きん出て輝いていました」



懸命に働く、いや戦うといっていい、その情熱の源を知りたいと思った。彼・彼女らと話す中で、学会の歴史と精神、池田名誉会長の励ましの足跡を知る。関西から東京・中野に転居した壮年は自ら進んで入会。地域の同志に触れ確信を深めると、昨年と今年、仕事仲間の壮年2人を続けて信心に導いた



『ファウスト』に「自分に実感がなければ、ひとを〓めるはずはない」(手塚富雄訳)という言葉がある。被災地の医師らは、社会貢献をことさら意識したのではあるまい。信仰で磨いた人間性の輝きを、おのずと放っていた。それが壮年の心を捉え、さらに次の壮年へと伝わった。素晴らしい人間革命の連鎖である。(飛)


☆彡------☆★☆*────────------☆★☆*☆彡------☆☆彡


最新の画像もっと見る

コメントを投稿