和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

「滝の詩」/名字の言

2012年10月31日 07時33分17秒 | 今日の俳句
     名字の言

【聖教新聞・2012年 (平成24年)10月31日(水)より転載】


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(10/31)
 一人のシェフに話を聞いた。
控えめな性格で、予約が取りにくいほどの人気店に発展させた立役者には見えない



彼の不変の原点は、「母の料理に負けないこと」。
無論、長年の修業で培った技量はある。
だが、母の家庭料理に込められた“大切な人のために”という愛情は、技術だけでは超えられない、
と彼は考える



本物になろうと志す人には、どんなものからも学ぼうとする求道心、謙虚さがある。
5年前の本部幹部会で、音楽隊の合唱団が「滝の詩」を披露することに。この歌は、かつて池田名誉会長が青森県を訪れた際、ほとばしる滝を見つめ、詠んだ詩に曲をつけたもの



本番まで団員は、青森の壮年部有志が歌った録音を参考に練習した。
そこは全国屈指の実力ある合唱団。
すぐに上々の仕上がりに。
だが団長は、「まだまだ、師を求める東北同志の心を表現できていない」と檄を飛ばし、さらに練習を重ねた



「最も美しい音楽は、生命からほとばしる慈愛と真実と勇気に満ちた人間の声の中にある」とは、思想家エマソンの言葉。
本番で合唱団は、技術や才能を超えた、見事な魂の歌声を表現した。
“本物”とは、「心」を疎かにせず、「何のため」との問いを手放さない人のことをいうのだろう。
               (城)


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