和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

勇将60/小説「新 ・人間革命」

2013年04月24日 10時05分02秒 | 今日の俳句
      小説「新・人間革命」

【「聖教新聞」 2013年 (平成25年)4月24日(水)より転載】

http://www.seikyoonline.jp/index.html

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勇将60(4/24)
 子どものいない有田幸二郎・信子夫妻は、男女青年部員や支部の子どもたちを、わが子と思って接してきた。

 有田の家は、支部のさまざまな活動の拠点になっていた。彼らは、青年たちに言うのであった。

 「ここを、わが家だと思って、自由に使いなさい」

 また、苦学生をはじめ、青年たちがきちんと食事をしているかどうかも気遣った。青年たちも、有田夫妻を父や母のように慕った。

 夫妻のもとで活動に励んだ青年たちのなかから、後年、副会長ら幹部をはじめ、学術界など、社会の各分野で活躍する多くの人材が誕生している。奈良県長の沖本徳光も、その一人である。

 人を育むものは、人の絆である。先輩幹部の一人ひとりへの真心、思いやりが発する、心の温もりのなかで、信心の滋養を吸収し、人材は育っていくのである。

  

 奈良支部結成十七周年の記念幹部会で、花束を受けた有田夫妻に、山本伸一は言った。

 「これからも、後輩の模範、希望であり続けてください。また、広宣流布に懸けた精神を伝え残していってください」

 目を輝かせて、大きく頷く、夫妻の姿が凜々しかった。

 幹部会は、新支部長への支部証の授与等のあと、支部婦人部長代表の抱負となった。

 登壇したのは、奈良県北東部の宇陀郡榛原町を活動の舞台とする、榛原支部の婦人部長・丸沢邦代であった。
若々しい、明るい女性である。彼女は、高い声で、ゆったりとした口調で話し始めた。

 「私たち榛原支部の地域は、標高八百メートル級の山々がそびえる山里です。縄文時代の遺跡や、古墳も多い、由緒ある土地柄です。
山々に囲まれ、一山越えてはあの大ブロックへ、また、一山越えてはこの大ブロックへと、支部員さんの各家々を回るには、何日もかかるほど広大な地域です」


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 「和井弘希の文芸政談」に掲載した俳句集
 http://u-736632kazui.hatenadiary.com/


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