和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

蘖(ひこばえ)/今日の俳句≪No.1536

2014年03月30日 07時18分41秒 | 今日の俳句
     ☆蘖(ひこばえ)/今日の俳句☆  

☆★☆*≪No.1536≫☆彡★……☆★☆*……☆★☆*☆彡……☆☆彡
 2014年(平成26年)3月30日(日)


○ 国立競技場落成記念日
 1958(昭和33)年のこの日、神宮外苑に国立霞ヶ丘陸上競技場が完成した。
敷地面積は22000坪で約58000人の収容能力を持ち、1964(昭和39)年には東京オリンピックの開閉会式の会場になった。

○ マフィアの日
 1282年のこの日、マフィアの名前の由来となったとされる「シチリアの晩鐘事件」が起こった。
当時のシチリア島はフランス国王の叔父であるシャルル・ダンジューの苛酷な支配下にあった。
1282年のこの日は復活祭の翌日の月曜日であり、晩祷の為に教会の前に市民が集まっていた。そこへフランス兵の一団がやってきて、その土地の女性に手を出そうとしたため、その女性の夫はいきなりその兵士を刺した。その場に居合わせたほかの市民もフランス兵に襲いかかり兵士の一団を全員殺してしまった。そのとき晩祷を告げる晩鐘が鳴ったことから、「シチリアの晩鐘事件」と呼ばれる。
この叛乱は全島に拡大し、フランス人は見つかり次第に殺され、その数は4000人以上に及んだ。この叛乱の合言葉「Morte alla Francia Italia anela(全てのフランス人に死を、これはイタリアの叫び)」の各単語の頭文字を並べると「マフィア(mafia)」となり、これがマフィアの名前の由来であるという説がある。
シャルル・ダンジューのアンジュー王家はシチリアから追放され、代ってシチリアの支配者となったアラゴン王家との間に20年に及ぶ戦争が起った。

【「ウィキペディアフリー百科事典」より転載】



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  ■※今日の俳句※■


  
  蘖や切出し持つて庭にゐる
       波多野爽波



  ひこばえや絵図の小町をたづね得ず
       角川源義



  蘖(ひこばえ)や涙に古き涙はなし
       中村草田男



※<蘖や切出し持つて庭にゐる 波多野爽波>
 季語は「蘖(ひこばえ)」で春。木の切り株から若芽が萌え出るのが、蘖だ。「孫(ひこ)生え」に由来するらしい。
「切出し」は、工作などに使う切出しナイフのこと。実景だろうが、庭に蘖を認めた作者の手には、たまたま切出しがあったということで、両者には何の関係もない。偶然である。
しかし、この「たまたま」の情景をもしも誰かが目撃したとすれば、たちまちにして両者が関係づけられる可能性は大だ。
つまり、せっかく萌え出てきた生命を、これから作者が無慈悲にも切り取ろうとしているなどと。そんなふうに、作者のなかの「誰か」が気づいたので、句になったのだ。
おそらく、作者は大いに苦笑したことだろう。このあたりを言い止めるところはいかにも爽波らしいが、瞬時にもせよ、もう少し作者の意識は先に伸びていたのかもしれないと思った。
すなわち、このときの作者には、本気で若芽を断ち切ろうとする殺意がよぎったということだ。そして、この想像はあながち深読みでもないだろうなとも思った。
実際、刃物を手にしていると、ふっとそんな気になることがある。次の瞬間には首を振って正気に戻りはするのだけれど、鉈で薪割りをしていた少年時代には、何度もそんな気分に襲われた。
いったい、あれは自分のなかの那辺からわいてくる心理状態なのか。刃物の魔力と総括するほうが気は楽だが、やはり人間本来の性(さが)に根ざしているのではあるまいか。『骰子』(1986)所収。
(清水哲男)


【「『増殖する俳句歳時記』(検索エンジン」より転載】



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※わが友に贈る/名字の言※
【「聖教新聞」2014年(平成26年)3月30日(日)より転載】



 ■※わが友に贈る※■


 友の心に
 春風送る語らいを!
 人を励ました分だけ
 自身の生命力が強まる。
 大境涯を開きゆけ!

     3月30日




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   ■※名字の言※■


(3/29)
来月、高校へ進学する熊本の女子中等部員。中学1年で脳腫瘍の手術を受ける。成功したが、視力や記憶力、集中力の低下に悩まされ続けてきた。支援学校も考えるほど、両親の不安は深かった



家族を支えたのは同志の祈りだった。「祈っているよ」という言葉だけでなく、父母が同志の家々を訪ねると、娘の名前を掲げて祈念してくれていた。「病気全快」の文字に何度涙しただろう



中等部員は去年、姉が通う創価大学の卒業式に参加し、“私もここで学ぶ”と誓った。勤行・唱題を始め、塾にも通い始める。一歩を踏み出した彼女の勇気が両親や担当医師、学校を動かし、試験時間の延長や問題用紙の拡大が認められた。晴れて普通高校に合格。この例を参考に、障がいのある生徒の受験する道が広がるかもしれないという



「勇気は伝染するものです」。そう池田名誉会長に語ったのは、歴史学者のトインビー博士である。蘇生を願う多くの祈りが、一人を立ち上がらせ、今度は、前へ歩きだした一人の勇気が、多くの人を動かしていく――熊本の少女は、小さくて偉大な、博士の言葉の証明者となった



一人の人間革命は、その人の勝利だけでは終わらない。自分自身が“善の連鎖”の源となりたい。(〓)



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