和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

聖教新聞/名字の言

2012年08月01日 06時34分46秒 | 今日の俳句
     名字の言

【「聖教新聞」平成24年8月1日(水)より転載


・'☆。.:*:...:*★:・'゜:*:・'゜*;・'゜★


(8/1)
 大阪の大学に、民族音楽の研究者を訪ねた。
インドネシア津波のときは現地へ飛び、民俗芸能の復活に取り組んだ。
東日本大震災以降、岩手県の民俗芸能の復興支援に尽くしている



「民俗芸能や伝統文化の復興なんて後でいい。
まずは道路や建物などのインフラだ」と、しばしば批判されるらしい。
もちろん、それらは必須だ。
しかし「芸術・文化の復興」も「同時に大切」と語る。
「なぜなら、文化は『心の薬』だから」



被災地で会った支援団体の中心者も語っていた。
「建物も大事。
でもそれだけだったら、ミニ東京ができるだけ。
若い人が『東京の方がいい』と、去って行くのも当然。
文化の再生が大事です」



その研究者は「東北、沖縄、アジア、世界各国、優れた芸術が残っているところを回って、一つの発見をした」と言う。
「何度も、災害や災難に遭ってきた地域の文化・芸術は強くて深い」。
なぜか? 「深い絶望の中で、生とは何か、死とは何か、自分は何のために生きているのかを、きっと先祖たちは何度も考え、未来への強い意志を持って生み出した。
それが芸術に深みと強さを与えたのです」



復興と再生に向かう人々に、心を合わせたい。
その深い思いを共にする時、未来は少し変わるだろう。              (哉)



・'☆。.:*:...:*★:・'゜:*:・'゜*;・'゜★

最新の画像もっと見る

コメントを投稿