和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

額の花/今日の俳句 ≪第2170号≫

2016年06月17日 06時11分14秒 | 今日の俳句
≪2016年(平成28年)6月17日(金)≫(旧暦5/13)



 額の花ゆれて杣来る隠し径       原 柯城

 橋ありて水なかりけり額の花     高橋淡路女

 あけがたや額の咲くより空ひくゝ    石橋秀野

 雨疲れして島じゅうの額の花      嶋田麻紀

 譲られし座席譲りぬ額の花       安部知子


※ 額の花→額紫陽花・額草・額花
 額紫陽花を略していう。ユキノシタ科の落葉低木で、紫陽花の基本種の一つである。花の中心にこまかい粒状の花があり、それを額縁で囲むように紫紺の大きい胡蝶花が咲く。紫陽花のように毬状にならず平らであるが、清らかな美しさがある。

【「現代俳句歳時記(夏)/角川春樹編」(角川春樹事務所)より転載】




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       ※☆*わが友に贈る*☆※



 不屈の大埼玉よ!

 師子王の心を燃やし

 今こそ真実を叫び抜け!

 険難を乗り越え

 断じて栄光の頂へ!

       

2016年6月17日






       ※☆*寸 鉄*☆※


 創価の師弟は人間に備わる偉大な力を証明した―博士。限界突破の挑戦を
      ◇
 神奈川男子部が猛然と立ち上がった!正義の旗掲げ勝利の丘を駆け上がれ
      ◇
 茨城の日。堅忍不抜の信念と努力の勇者よ!歓喜の凱歌を天空に響かせよ
      ◇
 隣近所こそ全ての人間関係で圧倒的に重要―哲人爽やかな挨拶と大誠実で
      ◇
 扇風機の劣化による重大事故に注意―消費者庁。点検入念に。小事が大事


【聖教新聞:2016年(平成28年))6月17日(金)付】







      ※☆*名字の言*※



夏目漱石が弟子の内田百

清新/三〈小説「新・人間革命」〉

2016年06月17日 05時42分09秒 | 今日の俳句
清新/三 法悟空 内田健一郎 画 (5828)


 山本伸一は、この一九七九年(昭和五十四年)の『大白蓮華』二月号に、「『地方の時代』と広宣流布」と題する巻頭言を書いた。
 そのなかで彼は、「国をし(知)るべし・国に随って人の心不定なり……されば法は必ず国をかんが(鑑)みて弘むべし」(御書一四九五ページ)の御文や、「桜梅桃李」の原理を紹介し、人それぞれに個性があるように、それぞれの地方にも特色があり、東北には東北の特色があることを述べた。
 そして、法を弘めるうえでは、各地域の生活様式や文化的伝統をふまえて、押しつけではなく、生命を内より薫発していくことが肝要であると強調した。
 さらに、「『地方の時代』といっても、結局は、その地域を支えゆく一人ひとりの人間である」として、皆が主体性と愛着と誇りをもち、郷土の繁栄のために、着実な努力を重ねていくことの大切さを訴えた。
 「町村地域指導長」制は、これらをふまえて、それぞれの地域の広宣流布を推進する布陣であった。
 また伸一は、自らの決意を、次のように綴っている。
 「本年もまた、私は、日本列島の各地方をあまねくまわりたい。また、広くは世界の国々の友の激励にも走りたい」
 そして、年頭から、真っ先に東北へ飛んだのである。
 十日、東北平和会館で伸一は、宮城未来会第一期の結成式に先立ち、メンバーと記念撮影をした。
 彼は、どの地方を訪れた時も、いかに多忙を極めていようが、未来部の代表との出会いをつくり、励ますように心がけてきた。未来は、若い世代に託す以外にないからである。
 中国の英知の言葉には、次のようにある。
 「一年の計は、穀を樹うるに如くは莫く、十年の計は、木を樹うるに如くは莫く、終身の計は、人を樹うるに如くは莫し」(注)
 伸一は、後継の育成に必死であった。わが生命を削り与える思いで激励にあたった。


 小説『新・人間革命』の引用文献
 注 遠藤哲夫著『新釈漢文大系第42巻 管子(上)』明治書院




【「聖教新聞」2016年(平成28年)6月17日より転載】


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泰山木の花/今日の俳句≪第2169号≫

2016年06月16日 05時43分14秒 | 今日の俳句
≪2016年(平成28年)6月16日(木)≫(旧暦5/12)



 太陽と泰山木と讃へたり         阿波野青畝

 父母は昭和に逝けり泰山木咲き継げり   八木原祐計

 泰山木の花にまだある夕日かな     ながさく清江

 もう急くなと泰山木の一輪咲く      北原志満子

 泰山木白波のごと崩れ去りぬ       木下杢太郎


※ 泰山木の花→大山木の花・大盞木の花・洋玉蘭。 
 泰山の名のとおり威風堂々、天に向かって咲く純白六弁の花は直径15センチほど。優勝力士などが呷る大盃に似るところから大盞木の名もある。原産地は北米で明治初年に渡来し、大庭園や公園などに植えられた。モクレン科の常緑樹だけあって花ハ気高い香気を放つ。20メートルにも成長し、艶のある大形の葉の頂部に花をつけるので下からは見にくい。初夏、晴天を渡る風が花の香りを運ぶ。まさに薫風というべきだ。洋玉蘭は漢名。

【「現代俳句歳時記(夏)/角川春樹編」(角川春樹事務所)より転載】


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       ※☆*わが友に贈る*☆※



 時は宝なり。

 限りある時間を

 最大に価値あるものに!

 強き祈りを根本に

 聡明な行動を!


       2016年6月16日


       ※☆*寸 鉄*☆※


 全国で賑やかに座談会。さあ師弟の月・7月へ!民衆勝利の大行進を開始
      ◇
 きょう「福島女性の日」。うつくしまに広がる太陽の連帯。励ましの絆強く
      ◇
 「信心とは、邪悪への攻撃精神である」恩師。青年よ創価三代の魂を受け継げ
      ◇
 自動音声電話による特殊詐欺が多発!考える余裕与えぬ手口。冷静に撃退
      ◇
 熱中症患者が急増と。水分・塩分補給は喉が渇く前に。早め早めの対策を


【聖教新聞:2016年(平成28年))6月16日(木)付】





      ※☆*名字の言*※



〈名字の言〉 2016年6月16日

「少年少女きぼう新聞」の連載「希望の虹――世界の偉人を語る」。6月号で池田SGI会長は、作家・井上靖氏との交流をつづった

出会いは1975年(昭和50年)3月。明治生まれの氏とSGI会長とは、20歳以上も年の差があったが、話は大いにはずみ、3時間半に及んだ。その後、往復書簡で対話は続き、『四季の雁書』として発刊された

井上氏の長女・浦城いくよさんが近刊『父 井上靖と私』(ユーフォーブックス)で、その交流の一端に触れている。文化勲章を受章した氏に、SGI会長は松の盆栽を贈った。氏は東京・世田谷にあった邸宅の庭の、居間から見えるところに築山を造って、その松を植え、一生守った。夫妻ともに亡くなり、5年前に家をたたむまで、大切にされたというエピソードである。松は今、知人の家に託され、余生を送っているという

浦城さんは、亡き父とSGI会長の、今も枯れることなく続く交流への感謝を込め、著書を地域の学会の会館に贈った

共感と納得の対話から開かれた友情は、40年の時を超え、世代を超えて続く。国の関係といった大きな枠組みも「人間一人と一人の友情の交流から出発しなければならぬ」――『四季の雁書』に記された井上氏の信念が、心に響いてくる。(輪)



【聖教新聞:2016年(平成28年))6月16日(木)≫≫付】



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【コラム「北斗七星」】

公明新聞:2016年6月15日(水)付

西南戦争最大の激戦地となった田原坂には、退却した薩軍私学校の生徒隊が残した英単語帳が散乱していたという。作家の司馬遼太郎は、戦闘行動中ですら失われない旺盛な向学心に幕末維新のエネルギーの源泉を見る

アジア初のノーベル経済学賞受賞者、アマルティア・センは明治日本の教育政策を、「邑に不学の戸なく家に不学の人なからしめん事を期す」とした1872年の学制公布を挙げ、「教育の格差が縮まり、急速な経済成長をとげる日本の目覚ましい歴史が始まった」(『人間の安全保障』)と高く評価する

その日本が、5月のG7伊勢志摩サミットで、シリア内戦で混迷する中東地域への教育支援を表明した。5年間で最大150人のシリア難民を留学生として受け入れる

留学生の受け入れについては、公明党の難民政策プロジェクトチームが昨秋、ヨルダンのシリア難民キャンプなどを調査し、戦禍で親を亡くし、故郷を追われ、教育の機会を失いつつある難民の若者を、日本に招くよう提言していた

紛争地域の最前線で平和外交を推進する公明党ならではの光る実績だ。難民の「学びたい」に応え、中東の将来を担う人材を育成する意味で大きな一歩である。社会の礎としての教育に情熱を傾けてきた日本らしい国際貢献のあり方といえよう。(中)

清新/二〈小説「新・人間革命」〉

2016年06月16日 05時12分30秒 | 今日の俳句
清新/二 法悟空 内田健一郎 画 (5827)


 この一九七九年(昭和五十四年)も、山本伸一の果敢な執筆活動はとどまることを知らなかった。
 月刊婦人雑誌の一月号では、『婦人倶楽部』(講談社)に「私が出会った素晴らしき女性たち」を、『婦人生活』(婦人生活社)に「若い母へ贈る」を、『主婦の友』(主婦の友社)に「中国印象記」を、『主婦と生活』(主婦と生活社)に「信じ合える親子であるために」を寄稿。また、『週刊東洋経済』(東洋経済新報社)の新春特大号の「新春随想」では、「心の容量」と題して、仏法で説く人間生命の尊さについて言及していった。
 一月九日、伸一の姿は、厳冬の東北・宮城県仙台市の東北平和会館(後の青葉平和会館)にあった。
 この厳寒の季節に、彼が東北へ行くことについては、妻の峯子も、首脳幹部たちも憂慮していた。体調は決して良好とはいえなかったからだ。しかし、寒冷の地には、最も寒い季節に行かなければ、人びとの苦労も、気持ちもわからない。また、宗門の問題で辛い思いをしてきた人たちと、より早く会って、励まさなければならないと、彼は思っていた。
 広宣流布の熾烈な攻防戦においては、体を張って戦わなければならない時もある。
 新年の出発にあたり、一月五日に新人事が発表され、これまで東北総合長を務めてきた副会長の青田進が東海道総合長になった。そして、東北長であった利根角治が東北本部長に、さらに関東長を務めてきた山中暉男が東北長に就任したのである。
 九日、伸一は、東北平和会館で代表との懇親会や宮城県臨時代表幹部会に出席。
 十日には、同県の新年記念幹部会に臨んだ。
 席上、宮城県に「町村地域指導長」制の設置が決定をみた。これは、地域こそが広宣流布の本舞台であるとの認識に立ち、各町村の特色に合わせて、広布の運動を展開していくための態勢である。一人ひとりが生活の場である地域に深く根差してこそ、広宣流布の堅固な基盤をつくり上げることができる。



【「聖教新聞」2016年(平成28年)6月15日より転載】


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金雀枝(えにしだ)/今日の俳句 ≪第2168号≫

2016年06月15日 06時38分30秒 | 今日の俳句
≪2016年(平成28年)6月15日(水)≫(旧暦5/11)



 金雀枝や日の出に染まぬ帆のひとつ   水原秋櫻子

 えにしだの夕べは白き別れかな      臼田亜浪

 金雀枝の花より生れし黄の蝶か      中村苑子

 金雀枝の二樹にこだわる記憶かな     金子兜太

 煤枯れの金雀枝 慰安映画の門     伊丹三樹彦




※ 金雀枝→金雀花・金雀児。
 マメ科の落葉低木。ヨーロッパの原産。5・6月ごろ、鮮黄色の蝶形の花が全枝に群がり開く。枝は細く別れ、弓状にしだれるので華やかである。花のあと莢を結ぶ。黄色に紅をぼかしたものや白色花の園芸種もある。 聖母とイエスの居場所をヘロデ王の軍隊に教えた木といわれ、キリスト教と縁の深い植物。魔女の箒もこの木と言われ、伝説が多い。

【「現代俳句歳時記(夏)/角川春樹編」(角川春樹事務所)より転載】






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       ※☆*わが友に贈る*☆※


 仕事で苦闘する友よ

 断じて負けるな!

 無限の希望と勇気

 智慧の源泉が信心だ。

 周囲も温かな激励を!

       2016年6月15日





       ※☆*寸 鉄*☆※


 信心とは最も強い確信―恩師。正義の我らに恐れなし!舌鋒鋭く攻め捲れ
      ◇
 栃木婦人部の日。郷土を照らす賢き母の大連帯。幸の光彩は三世に厳たり
      ◇
 好機逸すべからず善は急げ―哲人。青年が後継の証し示す時!走り吼えよ
      ◇
 災害時の代替庁舎、半数の自治体が「未特定」と。教訓生かし適切な対策を
      ◇
 公明には弱者への配慮と具体的施策がある―識者政策と実績こそ選択基準


【聖教新聞:2016年(平成28年))6月15日(水)付】





      ※☆*名字の言*※


重版が続く歴史小説『家康、江戸を建てる』(門井慶喜著、祥伝社)は読み応えがあった。徳川家康が関八州へ移封されたころは、未開も同然だった江戸。その街づくりを手掛けた職人たちが主人公だ

東京湾に注ぐ利根川を太平洋に注ぐよう東遷させ、耕作地、居住地を広げた改修事業。貨幣を全国的に統一するための小判鋳造。武蔵野の源泉から飲み水を引き込む水路工事。江戸城の石垣に使う巨石を、伊豆の山の崖から取る、命懸けの作業もあった

それぞれ分野は異なるが、誰もが天下の大仕事を支える“主体者”の気概にあふれていた。同書は小説だが、事実、そうした心意気あればこそ、今日の東京に続く、江戸の礎が築かれたに違いない

ピラミッド建設にまつわる発見を思い出す。古代の大建築は、歴史家ヘロドトスが唱えた、奴隷による建造ではなく、普通の市民たちが、大事業に加わる誇りに満ちて建設したものだった。それは、実際にピラミッドの前に立った時の、池田SGI会長の直感でもあった

庶民の一人一人が、主体者の自覚に立った時、歴史が開かれ、民衆の奮闘は、語り継がれる物語となる。「“まさか”が実現」の勝利を築いた60年前の「大阪の戦い」のように。この“原理”は、今も未来も変わるまい。(馨)


【聖教新聞:2016年(平成28年))6月15日(水)≫≫付】



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【コラム「北斗七星」】

公明新聞:2016年6月14日(火)付

英国では多くの大学生が全額給付制の奨学金を受けている。日本の状況は外国に比べて甚だ「お寒い」状況だ。積極的に応援する意思はないのか―。これは昭和44年(1969年)2月7日の衆院予算委員会での公明党の質疑(要旨)

質問者は石田幸四郎氏。外国の例を挙げながら、給付型奨学金を含む手厚い支援策を講じるよう政府に迫った。党結党は昭和39年(64年)11月。それから5年を待たずにいち早く国会で取り上げた事実は、いかに公明党が奨学金の充実を重視してきたかを物語っている

それから約半世紀。この間、各種奨学金が創設・拡充され、今月2日には政府が閣議決定した「ニッポン1億総活躍プラン」や「骨太の方針」に、返済不要の給付型奨学金の「創設」に向けて検討を進めることが初めて明記された

政府の最初の文案には給付型「創設」の2文字はなかった。党教育改革推進本部やプロジェクトチームなどが何度も首相や閣僚に申し入れを行い、閣議決定の文書に「創設」が盛り込まれた。まさに公明党の執念が政府を動かしたと言っていい

経済的理由で学業をあきらめることがあってはならない―。教育の党・公明党の思いは結党当初から変わらない。給付型奨学金実現への道筋をつけた政党は「公明党である」ことを訴え抜いていきたい。(辰)

清新/一〈小説「新・人間革命」〉

2016年06月15日 06時34分21秒 | 今日の俳句
清新/一 法悟空 内田健一郎 画 (5826)

 前進の活力は、希望から生まれる。
 希望の虹は、歓喜ある心に広がる。
 山本伸一は、学会が「人材育成の年」と定めた一九七九年(昭和五十四年)元日付の「聖教新聞」に、「希望の暁鐘」と題する一文を寄稿した。
 「御書にいわく『所謂南無妙法蓮華経は歓喜の中の大歓喜なり』(七八八ページ)と。またいわく『歓喜とは善悪共に歓喜なり』(七三五ページ)。またいわく『歓喜踊躍』(七二二ページ)と。
 すなわち、苦しみや悲しみさえ、希望と喜びに変えゆくのが、仏法の偉大な功力なのであります。苦楽は所詮一如であり、むしろ苦難の中にこそ希望と歓喜を見いだしていける人が、厳たる人生の勝利者なのであります」
 この一九七九年は、いよいよ「七つの鐘」の総仕上げの年となる。学会は一九三〇年(同五年)の創立を起点に、七年ごとに前進の節を刻んできた。以来四十九年、目標としてきた第七の鐘が鳴り終わり、さらに新しい出発を期す時が来たのだ。
 伸一は、その清新の出発にあたり、強盛なる信心の力によって、無限の「希望」と「歓喜」とを胸中にみなぎらせ、不撓不屈の大前進を開始するよう呼びかけたのである。
 元日、彼は、東京・信濃町の学会本部で行われた新年勤行会に出席した。
 そして、「七つの鐘」終了の本年を、再び広宣流布への偉大なる起点にしたいとし、力を込めて訴えた。
 「長い広宣流布の道程にあっては、幾多の苦渋の嵐を受けるのは、御書に照らして当然の理なのであります。しかし、私どもには信心がある。信心とは勇気であります。幾多の大偉業も、すべて、この勇気という一点から実現したことを決して忘れてはならない。
 勇気のなかに真実の信仰があり、無限の希望と成長があり、時代の変革と新世紀への前進があるのであります」
 勇気は、人間を人間たらしめる力である。勇気なくしては、正義も、勝利もない。



【「聖教新聞」2016年(平成28年)6月15日より転載】


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力走/六十八〈小説「新・人間革命」〉

2016年06月14日 13時32分48秒 | 今日の俳句
力走/六十八  法悟空 内田健一郎 画 (5825)


 四国から帰った翌十四日からも、山本伸一のスケジュールはびっしりと詰まっていた。

 教育部の記念勤行会や本部幹部会、ソ連の対外友好文化交流団体連合会(対文連)の議長らとの会談や、東京・八王子圏の代表幹部会、東京支部長会、千葉県支部長会、茨城県支部長会、イギリス・オックスフォード大学のブライアン・R・ウィルソン社会学教授との会談など、片時の休みもなかった。
 “今、戦わずして、いつ戦うのだ! 時は今だ! この一瞬こそが、黄金の時だ!”

 こう自分に言い聞かせての敢闘であった。
 そして、十二月の二十六日には、関東指導に出発したのだ。栃木県の足利会館を初訪問し、勤行会に出席。二十七日には、群馬県高崎市の群馬センターを訪れ、勤行会等に臨み、翌二十八日もまた、同センターで大ブロック幹部を対象に勤行会を開催した。さらに、約十年ぶりに高崎会館を訪問し、この日午後九時前、学会本部に戻った。
 彼は大晦日まで、創価大学や創価学園の教員らとの懇談会や、聖教新聞社での原稿の執筆など、全力で行動を続けた。
 嵐吹き荒れる激動の一年であった。創価の松明を掲げ、守り抜いた力走の一年であった。新しき歴史を築いた建設の一年であった。
 この一年間で訪問したのは、北は北海道、南は九州まで十方面、一道二府二十五県となり、海外では第四次訪中も果たした。
 会談した主な識者や指導者は、国内外で二十数人を数えた。
 また、作詞した各部や各地の学会歌は、実に三十曲ほどになっていた。
 大晦日の夜、帰宅して、門前に立った伸一は、空を仰いだ。星辰の瞬きが諸天の微笑みのように思えた。激戦、激闘を重ねた、必死の舵取りの一年が終わろうとしていた。彼の胸中には、微塵の後悔もなかった。ただただ師子の闘魂が、熱く熱くほとばしっていた。
 “風よ吹け、波よ立て。われは征くなり”
 心燃え立つ伸一の頬には、冬の外気が心地よかった。
 (この章終わり)



【「聖教新聞」2016年(平成28年)6月9日より転載】


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蝸牛/今日の俳句 ≪第2167号≫

2016年06月14日 13時32分23秒 | 今日の俳句
≪2016年(平成28年)6月14日(火)≫(旧暦5/10)



 木にのぼり遠国へゆくかたつむり     国武十六夜

 かたつむり甲斐も信濃も雨の中       飯田龍太

 万葉のなかの一葉かたつむり       正木ゆう子

 かたつむり少し大きな葉に戻す       山本一歩

 アリバイは消してるつもりかたつむり   中谷三千子


※ 蝸牛 マイマイ目の有肺類で、よく知られている陸生の巻貝。木や草に這い上がり雨露をなめ、若葉を食う。螺施形の殻を食い、頭に屈伸する二対の角がある。その長い方の先端に目があるが、それはただ明暗を判別するだけである。世界には食用になる種もある。


【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】



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       ※☆*わが友に贈る*☆※


 地区部長・婦人部長の

 尊き奮闘に最敬礼!

 皆様の力走ありて

 地域の発展は盤石なり。

 わが使命を果たしゆけ!

       

       (2016年)6月14日




       ※☆*寸 鉄*☆※


 青年の心を揺さぶるのは青年の叫び―恩師。大情熱の対話で時代を動かせ
      ◇
 女子部「華冠G」が結成50周年。人々に喜び送る美の創造者。使命は燦然
      ◇
 「幸なるかな楽しいかな」御書。弾む生命で前進。黄金の自分史を綴ろう!
      ◇
 大地震の発生確率、太平洋側で上昇―調査。自主防災意識と万全な備えを
      ◇
 現金やカードを取りに来る「受取型」詐欺増加。不審な訪問・電話は即通報



【聖教新聞:2016年(平成28年))6月14日(火)≫付】





      ※☆*名字の言*※


創価学会の会館の前をよく通るという教育関係者の方が語っていた。「会館から出てくる人は、いつ見ても皆、はじけるような笑顔ですね。よほど楽しいことがあるのでしょう」

励まし合い、学び合う。友の決意に触れて、自分も新たな挑戦を誓う。そういう場を持てることが、いかに貴重なことか

ある座談会で、青年が決意を述べた。うまく話す自信がないのか、顔を下に向け、たどたどしく原稿を読み上げる。会合終了後、年配の壮年が、さっと近づき言った。「発表、よかったよ! 頑張ったね」。緊張を解かずにいた青年の顔から笑みがこぼれた

ノンフィクション作家の石井光太氏が、宗教コミュニティーの良さとして、「共感し、肯定することができる」点を挙げていた。社会生活の中で人は、常に他者との比較にさらされる。自分を肯定できずに苦しむ人も少なくない。互いを掛け替えのない存在として認め合い、たたえ合う仲間の中でこそ、人間は自尊心を持ち、成長への勇気を得ることができる

多忙な中での会合は、なるべく短時間で、話も要点を絞って的確に。だがそこには常に、一人一人の命を無上の宝と見る「法華経の心」と、“戦う歓喜”がなければならない。生命の健康を育む場が、広布の集いである。(集)




【聖教新聞:2016年(平成28年))6月14日(火)≫≫付】



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青田/今日の俳句 ≪第2165号≫

2016年06月12日 05時17分39秒 | 今日の俳句
≪2016年(平成28年)6月12日(日)≫(旧暦5/8)


 うたた寝の合間の青田湖西線     津田このみ

 筑波嶺や鷺の飛びゆく夕青田      内藤八重

 きしむ椅子きしませてみる青田風    中原幸子

 青田向こうの外側白き病院ビル    五十嵐研三

 青田にも琵琶湖にも水ゆれてをり    櫻井幹郎



※ 植田が青一色になるころは、土用の日差しも強く、鮮やかになる。その青田に入って田草を取る人たちの姿も見られる。青田風が吹き渡ると稲が揺れ、見るからに爽快である。

【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】


【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】




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       ※☆*今週のことば*☆※


 広布のための労苦は

 全てが黄金の福徳に。

 「賢者はよろこび」と

 快活に動き語ろう!

 徹して強気で前へ前へ!


       2016年)6月12日



       ※☆*寸 鉄*☆※



 肉声こそ最大の言論じゃないか―恩師。一対一の対話で正義と真実を拡大
      ◇
 総東京の同志が勇戦!誓願の炎は胸に赤々。世界の本陣から勝利の扉開け
      ◇
 きょう未来部の日。人材を育てる人が大人材だ。励ましの声を絶え間なく
      ◇
 新入社員に求めるのは①意思疎通力②向上心③責任感と。学会活動で錬磨
      ◇
 公明は建設的な合意形成を担う安定した政治勢力―識者。庶民の為に戦え


【聖教新聞:2016年(平成28年))6月12日(日)付】





      ※☆*名字の言*※



今から80年ほど前。幅広い文化芸術の振興を目指し、帝国美術院が「帝国芸術院」に改組された時、志賀直哉は芸術院会員の選から漏れた。会員には泉鏡花や幸田露伴など、そうそうたる顔ぶれに加えて、志賀より年下の菊池寛や谷崎潤一郎らも名を連ねていた

心中穏やかではない志賀の様子を、末弟子の阿川弘之氏がつづっている(『七十の手習ひ』講談社)。志賀は次期会員の打診を固辞し続け、周囲も説得を断念したという。だが、菊池寛だけは諦めなかった

「話に行きたい」と電話しても、「来ても無駄だ」と一方的に切られた。それでも自宅に赴き、思いを語った。私心なく、芸術院の未来を思う菊池の“人間の豊かさ”に心打たれ、志賀は会員になることを承諾した

御書に「いまだこりず候法華経は種の如く仏はうへての如く衆生は田の如くなり」(1056ページ)と。断られ、あしらわれても、相手の生命に植えた幸福の種が必ず花開くことを確信して、忍耐強く、誠実に仏縁を広げていきたい。もちろん非常識になってはいけないが、「至誠天に通ず」は一つの真理である

きょうの相手と、明日の相手が、同じ対応とは限らない。心は変わり得る。一事を成そうとする時、まず問うべきは自分自身の決意である。(城)



【聖教新聞:2016年(平成28年))6月12日(日)≫付】



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【コラム「北斗七星」】

公明新聞:2016年6月11日(土)付

先月開かれた衆院国土交通委員会での樋口尚也議員の質問を聞いて、「やっぱり公明党の役割は大事だな」と実感した。この日、樋口さんが取り上げたのは民間航空機に搭載されている医薬品についてだった

客席数が60を超える旅客機には、航空法第六十二条ならびに航空法施行規則第百五十条で、救急患者が発生した場合に備え医薬品や医療用具を装備することが義務づけられている。ところが具体的にどういう医薬品を搭載するかについての通達は、2000年に出されて以降、16年もの間見直しがなされていなかったのだ

「随分年月が経っている。この間、使用しなくなった医薬品や販売中止になった医薬品があるかもしれない」と考えた樋口さん。搭載医薬品一覧と厚生労働省が認可している薬価基準の医薬品を一つずつ照らし合わせてみた

すると驚くべき事実が分かった。既に製造販売されていない気管支拡張剤や販売中止となった鎮痛剤が旅客機搭載の医薬品一覧に記載されていたり、劇薬とすべきところを“毒薬”と分類されている医薬品もあったのだ

これに対し国土交通省の航空局長は、「適切な医薬品および医療用具が搭載されるよう必要な対応を行う」と明解に答えた。“行政の山の中”に眠る問題を一つずつ解決するのが公明党議員の仕事である。(流)

【青山繁晴】 舐めんじゃねぇ! 安倍総理 朴槿恵の薄汚い誘いを敢然と拒否!!!

2016年06月11日 11時03分50秒 | 今日の俳句
【青山繁晴】 舐めんじゃねぇ! 安倍総理 朴槿恵の薄汚い誘いを敢然と拒否!!!


■本文

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入梅/今日の俳句 ≪第2164号≫

2016年06月11日 05時38分43秒 | 今日の俳句
≪2016年(平成28年)6月11日(土)≫(旧暦5/7)


 梅雨に入る庵ともなし青畳
      渡辺水巴

 入梅の廰舎の地下に混む自転車
     柳生千枝子

 おほさかをけむらしゐたる入梅かな
      今井妙子

 入梅や箱階段の鐶の数
      福本郁子

 入梅の関所の跡や蔦盛り
      藤波松山


※ 入梅・梅雨入・梅雨に入る・梅雨始まる 
 暦の上で入梅は、六月十一日あるいは十二日になっている。これは太陽が黄経八〇度を通る日のことで、この日から気象上の梅雨に入るわけではない。梅雨型の天気図になったときから、梅雨は始まるのである。本州の南方海上に停滞した前線があり、オホーツク海に高気圧があって、三陸沖や日本海に張り出しているときに、梅雨の状態になるのである。六月十一日よりも遅れることが多い。

【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】




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       ※☆*わが友に贈る*☆※



 「なにの兵法よりも

 法華経の兵法」だ。

 徹して御書を拝し

 いざ信心で奮い立て!

 間断なき前進の日々を!


       2016年)6月11日



       ※☆*寸 鉄*☆※


 「なをなを」「いよいよ」と大聖人。ここからが正念場。勇気の二字で語れ
      ◇
 新潟、長野の同志が猛進撃!底力見せる時。わが地域に勝利の暁鐘鳴らせ
      ◇
 板橋師弟の日。大東京の錦州城に栄光の旗高く。賑やかに希望の輪を拡大
      ◇
 活断層評価や地震予測難しい―専門家。もしもの備え再確認。教訓忘れず
      ◇
 職場での熱中症が増加。若者も油断せず注意を。水分・塩分補給小まめに


【聖教新聞:2016年(平成28年))6月11日(土)付】





      ※☆*名字の言*※



東京・創価中学の3年生が研修旅行で福島県を訪れ、大震災と原発事故の被災者との懇談会に臨んだ

参加した原発避難者が語っていた。昨秋、仮設住宅から災害公営住宅に入居した壮年である。「震災から5年がたち、自分では『もう大丈夫』と思っていた。しかし震災直後のように涙が止まらず、言葉に詰まってしまった」。故郷に帰れない――その深い悲しみが、懇談する中で、せきを切ってあふれた

近しい人を亡くしたり、故郷を失ったつらさは、時がたっても消えるものではない。心の奥にしまわれただけだ。ふとしたきっかけで、思慕の涙を流す人も少なくない。「なぜ自分がこんな目に」――この苦しみを振り切るために頑張っていると言ったほうがいいだろう

だから励ましが必要だ。それも通り一遍でなく、「励まし続ける」ことだと思う。日蓮大聖人が、息子を急に亡くした母に思いをはせ、共に悲しまれ、何度も何度もお手紙を記されたように

先の壮年は懇談会の席で、孫のような世代の生徒に聞かれた。「夢は何ですか」。ハッとした。“幾つになっても、夢は持っていいのだ”。悲しみは消えないが、希望という心の宝もまた、消えることはない。福島の友にとっても学園生にとっても、新しい決意の出発となった。(川)



【聖教新聞:2016年(平成28年))6月11日(土)≫付】



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【コラム「北斗七星」】

公明新聞:2016年6月10日(金)付

新たな挑戦なくして新たな拡大はない。長野県で初の試みが、参院選公明党予定候補(比例区)の新たな支援者を増やしている。同予定候補と、自民党の選挙区予定候補の両後援会が、このほど5会場で開いた合同総決起大会だ。公明党県本部の働きかけで実現した

長野県は定数が1に減った。過去の得票数から見て野党統一候補が優勢。危機感を強める自民党の支持者も各会場に集った

席上、公明党予定候補は、選挙区予定候補の実績を紹介。平和安全法制を「戦争法」「憲法違反」と言い立てる野党の誤りを指摘し、戦争防止法であることを明快に説明した。その訴えは、参加者に自信を与え、初めて聞く自民党支持者らの心を動かした

長野市での大会に参加した自民党支持の男性は、公明党支持の女性に、感動をこう語ったという。「(公明党予定候補は)仕事のできる人だ。ああいう人を国会に出さなきゃダメだ」。女性はびっくりし、感動。うれしくて活動に弾みがついた。ある会場に参加した無党派の県議も同予定候補の話に感銘、支持拡大に取り組んでいるという

参院選投票日まで1カ月。公明党は選挙区7人全員当選、比例区6人以上の当選をめざす。どの予定候補も魅力たっぷり、どの党より素晴らしい顔ぶれだ。これを具体的に語り、支持を広げよう。(直)

力走/六十七〈小説「新・人間革命」〉

2016年06月11日 05時20分08秒 | 今日の俳句
力走/六十七  法悟空 内田健一郎 画 (5824)




 徳島県の幹部総会では、県の組織が一圏三地域本部としてスタートすることが発表されるなど、明「人材育成の年」への、晴れやかな助走の総会となった。
 山本伸一は、あいさつのなかで、「其れに付いても法華経の行者は信心に退転無く身に詐親無く・一切法華経に其の身を任せて金言の如く修行せば、慥に後生は申すに及ばず今生も息災延命にして勝妙の大果報を得・広宣流布大願をも成就す可きなり」(御書一三五七ページ)の御聖訓を拝して指導した。
 「ここでは、私どもの信心の在り方を示されております。すなわち、断じて退転することなく、偽りのない強盛な信心を貫き、一切を御本尊様にお任せしきって、仏の言葉通りに仏道修行に励んでいきなさい。そうしていくならば、後生はもちろんのこと、今生においても、安穏な長寿の人生を飾り、すばらしい大功徳を受け、広宣流布の大願も成就していくことができるとの仰せなんです。
 つまり、生涯を信心に生き抜こうと心を定める“覚悟”こそが、一切の勝利の原動力であることを知っていただきたい。
 どうか、徳島の皆さんは、清流のように清らかな、たゆむことのない信心を貫き、明年もまた、悠々と師子のごとき一年を送ってください。お元気で!」
 その後も伸一は、県の代表幹部と懇談し、希望あふれる徳島の未来図を語り合った。

 四国指導最終日の十三日もまた、四国研修道場を出発する間際まで、役員らと共に勤行するなど、激励に終始した。
 この日、伸一が学会本部のある東京・信濃町に戻ったのは、午後八時近くであった。幹部からの報告や、多くの決裁書類などが彼を待っていた。間断なく奮闘は続いた。
 トインビー博士は『回想録』に記している。
 「常に仕事をしていること、しかも全力を出して仕事をしていること、これが私の良心が義務として私に課したことであった」(注)
 伸一もまた、同じ信念をもって一瞬一瞬を過ごした。自身の人生と民衆の勝利のために。

 小説『新・人間革命』の引用 文献
 注 A・J・トインビー著『回想録I』山口光朔・増田英夫訳、社会思想社 

【「聖教新聞」2016年(平成28年)6月9日より転載】


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梅雨茸/今日の俳句 ≪第2163号≫

2016年06月10日 05時34分27秒 | 今日の俳句
≪2016年(平成28年)6月10日(金)≫(旧暦5/6)




 梅雨茸の咲くわが棺に腰掛けて
        野見山朱鳥

 梅雨茸の小さくて黄に君の墓
         田村木国

 わたくしに劣るものなく梅雨きのこ
         池田澄子

 梅雨茸を蹴りころがして誕生日
        赤城さかえ

 梅雨茸の人にも見せて捨てらるる
         後藤夜半



※ 梅雨茸
 きのこ類は秋にはえるのが大部分だが、梅雨の頃にも生じ、中には食べられるものもある。しかし、じめじめと陰湿な梅雨期に生じるキノコであるから、感覚的に秋のキノコと違った暗鬱なものがある。キクラゲ・アミガサダケ・スッポンタケ・カラカサタケ・ナラタケその他の食用になるキノコの他にベニテングタケ・ヒラタケ・ツキヨタケなどのような有毒なキノコも多い。

【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】




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       ※☆*わが友に贈る*☆※



  正義の闘魂光る

  東海道の共戦の友よ!

  仏法は勝負なり。

  師弟誓願の天地に

  新時代の金字塔を築け!


       2016年)6月10日



       ※☆*寸 鉄*☆※




 世界一の婦人部が結成65周年。永遠に師と共に!幸福と勝利の大道を行進
      ◇
 茨城、群馬、栃木の友よ天の時は来た!敢闘精神を滾らせ痛快に勝ち捲れ
      ◇
 学会青年部のたくましさが今の青年層を蘇らせる―恩師。未来を開く力と
      ◇
 スマホの安全対策、親の9割が知識不足実感と。子と一緒に学び考えよう
      ◇
 列島に梅雨前線。大雨に十分な警戒を。無冠の友の皆様、無事故最優先で


【聖教新聞:2016年(平成28年))6月10日(金)付】





      ※☆*名字の言*※



太平洋と大西洋を結ぶパナマ運河。この世紀の大工事を成功へ導いたのが、技師長のゴーサルズだった

あらゆる現場に足を運び、朝から夜まで働いた。日曜には、運河工事の関係者の誰もが面会できる「相談所」を開き、仕事をはじめ、あらゆる悩みに応じた。病身の子の将来を案じる母の声にも、じっと耳を傾ける。胸の内を親身に聞いてもらえるだけで、皆うれしかった。歴史に残る大事業の陰には、“一人”に光を当てた人間の歴史があった

戸田第2代会長は65年前の5月、顧問を務める会社の事務所を東京・市ケ谷に構えた。そこに学会本部の分室を設け、毎日60人もの会員と面談した。「どうした?」。その温かい声に、同志は率直に悩みを打ち明けた。群馬のある壮年の母も、その一人だった。「『あの日の指導でわが家は救われたんだよ』と、目を潤ませていた母の顔が忘れられません」と壮年は言った

65年前の6月10日。婦人部結成と同じ日に、戸田会長の歌が発表された。「戦も我が身のつらさも喜べど 君等をいといて一人なやみぬ」。その大精神を継ぎ、励ましを続ける池田SGI会長の「力走」ありて、今日の広布の大発展はある

目の前の一人を救うことが、万人を救うこと――学会永遠の精神である。(江)



【聖教新聞:2016年(平成28年))6月10日(金)≫付】



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【コラム「北斗七星」】

公明新聞:2016年6月9日(木)付

全国には、“がっかり名所”と呼ばれる観光スポットがいくつかあるようだが、高知市の播磨屋橋はその筆頭格だという。同所を訪れた観光客から、どの程度がっかりしたかを聞き取った地元新聞の記事が面白かった

60人に印象を二択で聞いた調査では、評判通りに「がっかりした」人は、意外に少なく21人。残る39人は「赤い欄干に風情がある」「川があってきれい」などと答え、「がっかりしていない」という

中には「どれだけがっかりなのか、ワクワクしながら来た」という人や、「もっとショボいと思ったのに」と期待通りにがっかりできなかったことに、がっかりした人も。しかし、国民の期待を裏切る政治に、がっかりするのだけはごめんだ

22日に公示が迫った参院選は、連立政権の経済政策に対する評価が最大の争点。「安定の自公」か、「混乱の民共」か。政治の命である肝心の政策などそっちのけで、中身のない“野党共闘”のパフォーマンスに終始する政党をうっかり選んでしまえば、取り返しがつかない結果になる

われわれがかつて訴えた、「うっかり1票、がっかり4年」が現実になってしまったのは、忘れもしない民主党政権の時代だが、参院議員の任期は6年。「うっかり1票、がっかり6年」の愚を二度と繰り返してはならない。(祐)

力走/六十六〈小説「新・人間革命」〉

2016年06月10日 05時21分44秒 | 今日の俳句
力走/六十六  法悟空 内田健一郎 画 (5823)



 高知文化会館を発った山本伸一は、十一日の午後六時前、香川県・庵治町の四国研修道場に到着した。彼は、移動の疲れも全く感じさせず、元気に香川県の最高会議に臨んだ。この席で、香川県は二圏一地域本部の布陣で新出発することが決まった。
 翌十二日午後は、徳島県から代表二千八百人が集い、第一回の県幹部総会が行われた。

 伸一は、開会前、二十人ほどの青年たちと記念のカメラに納まった。一九六九年(昭和四十四年)の十月、香川県立体育館で行われた四国幹部会で合唱を披露した、「香川少年少女合唱団」のメンバーである。
 彼は、この四国幹部会終了後、幼い合唱団員と一緒に写真を撮り、こう語った。
 「今日は、全国、全世界の少年・少女部の代表という意味で記念撮影しました。
 みんなのなかから大人材が育っていくと、私は強く確信しています。十年後に、また会おう。みんな、立派な人になるんだよ」
 “十年後”――この言葉が、皆の目標となった。それから十年目に入った今、メンバーは伸一の四国訪問を聞き、互いに連絡を取り合って、喜び勇んで駆けつけてきたのだ。
 かつての小学生は、凜々しく、はつらつとした青年に育っていた。伸一は嬉しかった。

 「よく来たね! 本当に大きくなったなー」
 彼は、感慨を噛み締めながら目を細め、声をかけ、一緒にカメラに納まった。皆、この日をめざして、立派な創価の後継者に育とうと決意し、受験や就職、また学会活動に奮闘してきたにちがいない。
 決意は大成の種子である。しかし、決意を成就するには、日々の着実な挑戦と努力が必要である。勝利の実証が尊いのは、その粘り強い精進の蓄積であるからだ。
 彼は、二十一世紀を託す思いで語った。
 「負けないことだよ。真っすぐに伸びるんだ。真っすぐ伸びて、大樹になるんだよ」

 青年たちの力強い返事が響いた。そして、あの日歌った「チキ・チキ・バン・バン」と、“大楠公”の歌を、新たな誓いを込めて合唱した。


【「聖教新聞」2016年(平成28年)6月9日より転載】


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土用波/今日の俳句 ≪第2162号≫

2016年06月09日 05時45分55秒 | 今日の俳句
≪2016年(平成28年)6月9日(木)≫(旧暦5/5)



 近づかむために陸あり土用波
        三橋敏雄

 土用波わが立つ崖は進むなり
        目迫秩父

 土用波停泊してゐるイージス艦
       杉井真由美

 人参の花よごれゐて土用波
        細見綾子

 一帆なき沖蒼きより土用波
        野澤節子



※ 土用波・土用浪。
 夏の土用のころ、南方海上に熱帯低気圧が発生し、それは台風に発達することが多い。その影響によって太平洋沿岸に打ち寄せて来る大きなうねりをともなった波のことである。台風が生まれ、土用波が来る前には、底波が動くからわかると熊野の鮑(あわび)海士はいう。風もなく、空に太陽の輝いている日でも土用波が立ち、ときには思いもよらないような大きな波高のうねりが寄せたりする。サーファーはこのうねりをとらえて、みごとな波乗りをしている。土用波の立つ日が続くと、秋潮が近づいて来たといい、海べりに住む人達は秋のおとずれの近いことを感じ取っている。

【「新版・俳句歳時記/第四版/監修・桂信子ほか」(雄山閣)より転載】




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       ※☆*わが友に贈る*☆※


  気候の変化に注意!

  体調を崩さぬよう

  健康管理を賢明に。

  リズムある生活で

  心身共に充実の毎日を!


       2016年)6月9日



       ※☆*寸 鉄*☆※



 「せめ返し・せめをとし」御書。最後まで諦めない人が勝つ!祈り語り抜け
      ◇
 鳥取、島根の同志が破竹の勢いで前進。山光天地に歓喜と勝利の万歳を!
      ◇
 経験が未熟でも勇気があれば十分補われる―英雄ヤング男子部よ駆け巡れ
      ◇
 小中高などの新任教員、10年間で1・5倍。聖業担う青年教育者の使命大
      ◇
 人工知能開発で指針案。科学は人間の幸福、人類の平和の為―根本忘るな


【聖教新聞:2016年(平成28年))6月9日(木)付】





      ※☆*名字の言*※


チェコの作家カレル・チャペックが「ロボット」という言葉を世に出して96年。人工知能(AI)が、囲碁で世界最強レベルの棋士に勝つ時代を迎えた。AIの活用は、日本の成長戦略の柱にも位置づけられる。医療の画像診断、車の自動運転などに用いることで、社会の安心・安全に寄与することが期待される

一方、実験中とはいえ、人工知能が人種差別的な発言をした、というニュースも。インターネット上で人と会話を重ね、言葉と会話を学習するAIに、差別的な内容を覚えさせた人間がいたようだ。AIがもたらす未来へ、一抹の不安を抱かせる話だった

AIは“雑談”が苦手とされる。「パターン化された言葉の往復」をプログラムするだけでは、文字通り、お話にならない

言葉だけでなく身ぶり、表情、声の調子を感じ取る。相手の言葉に刺激され、次々と新しい発想、発見が生まれてくる――それが対話の醍醐味である。「対話する」ことは、とても高度な人間の能力なのだ。ましてや人を慰め、励ますことが、どれほど難しい行為か

「総合性こそ、信仰者の徳である」と池田SGI会長は語る。知性と情熱、強さと優しさを兼ね備えた存在へと自身を鍛え、人材を育てる。これ以上に崇高な人間の営みはない。(申)

【聖教新聞:2016年(平成28年))6月9日(木)≫付】



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【コラム「北斗七星」】

公明新聞:2016年6月8日(水)付

先日、郊外の友人を訪ねる途中で目にした水田は、満々と水が張られ緑の早苗がそよいでいた。稲刈り後の寒々とした冬の姿はすでになく、シラサギやカモたちの姿も見られた。<白鷺の 羽ずりに動く 早苗哉>浪化

ジャガイモやエダマメ、支柱を伝うキュウリやトマトの葉で、畑も緑あふれている。梅雨入りの季節。苗が幼く水面が見える植田は次第に青々とした青田に変わっていくことだろう

そんな農作物たちの育つ姿を目にして、地道な農作業の積み重ねがあればこそと改めて思った。土を耕し、肥料を与え、種をまく。草取り、病害虫への備え……。結実までにどれ一つ欠かせない作業の連続

「準備を怠るものには、チャンスは決して訪れない」「偶然は準備のできていない者を助けない」。狂犬病ワクチンなどの開発で感染症の脅威から人類を救ったパスツールの言葉だ

この言葉を「座右の銘」とする浅田剛夫・井村屋グループ会長が次のように述べていた。「何事も正しい準備の先に目的達成への道が拓けるのであり、偶然に見える僥倖も多くの努力と準備の先に表れる」(東京新聞のコラム)

さあ決戦の参院選。これまで積み上げてきた努力と準備をさらに加速させ、公明党の7選挙区完全勝利と比例区6議席以上の獲得を実らせていきたい。(六)