kosukeのきまぐれWORLD

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ウィンブルドンの思い出

2007-07-07 22:57:17 | Weblog

ウィンブルドン ボルグ対マッケンロー(1980)

先日来、テロの被害に遭っているイギリスでは、今、歴史と伝統のウィンブルドン選手権が行われています。
1877年から始まる、スポーツ界屈指の歴史を誇るこの大会、テニス界では最高のタイトルを争う大会です。

男子では、ここ数年、ロジャー・フェデラー(スイス)が、断然の強さを見せて連覇を続けていますが、私がテニスを始めた頃の1980年は、写真の二人が男子決勝を争いました。
ビヨン・ボルグとジョン・マッケンロー。
当時、ボルグは「神様」と呼ばれ、ウィンブルドンを5連覇しています。ボルグは、当時の木製ラケットでは想像を絶する、強烈なスピンを使ったストロークを武器に、テニス界に君臨していました。
一方のマッケンローは、サウスポーから繰り出す多彩なサービスと、すばやくネットについての見事なタッチのボレーを武器に、ボルグの最大のライバルであり、また、コート上で悪態をつくことから、「悪童」と呼ばれたスーパースターです。

最近のテニスしか知らない方は、特に男子のテニスはサーブとボレー、またはリターンエースなど、2、3球でポイントが決まってしまうことから、見ていてもつまらないという方、多いと思います。私も、長年テニスプレーヤーであり続けていますが、観る方はイマイチ面白くありません。
しかし、1980年頃は、ラケットが木製だったこともあり、ボールのスピードはそれほど上がらないため、長いラリーも多く、また、そういう中で、時折出るサービスエースが、試合のカギを握ったりしてました。そういう意味では、見ごたえがあった時代でしたね。

まあ、古きよき時代、だったのかもしれません。でも、あの頃、テニスは始めたばかりの少年だった私は、ボルグの神がかり的なストロークとパッシングショット、また、マッケンローの予想不能・変幻自在なボレーに、うなりながらテレビを見ていました。

で、この1980年の決勝は、5セットフルセットで4時間近くかかった、歴史に残る熱戦ということで、このようにビデオで売り出されてもいます。
当時はビデオなど普及していない時代ですから、こういう企画はありがたいですね。
この試合、結果はボルグが勝って、ウィンブルドン5連覇を達成したわけです。
勝ったボルグは、それまでの優勝のときと同じように、ひざをついて天に祈るようなポーズで喜びを表しました。感動的なシーンで、当時、私はこのシーンに涙ぐんだ記憶があります。

しかし、ボルグの連覇はこの年で止まり、翌年はマッケンローが決勝でボルグを破り初優勝。それからマッケンロー時代に入っていくわけですが、ひとつ、とても印象的な話があります。
マッケンローがボルグを破った1981年決勝、勝利の瞬間、ガッツポーズの両手を上に挙げ、ひざをつこうとしたマッケンローが、ひざをつく寸前でこらえたというシーンがありました。試合後のマッケンローのコメントがいかしてるんです。
「過去5年間、世界が同じポーズを観飽きていただろうから、とっさに今回は違ったポーズをとらなければと思い、ひざをつくのを我慢した」というのです。まあ、マッケンローらしい言葉ですが、やっと「神様」に勝った喜びを感じる言葉でした。かっこいいです。

今年も、チラチラとですが、ウィンブルドンを見ながら、なんか、ボルグのことを思い出し、当時の思い出を書いてみました。
そんな私、今日は、とある企業グループの全国大会の地区予選に出て、こてんぱんにやられたところです。テニスは奥の深いスポーツです。だからでしょう、飽きっぽい私が、25年以上続けられてるのは。


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