あるがままに生きる日々とは!

老いに向かい美しく歳を重ねたいと思う!
何事にも意欲的に挑戦したい!老いに負けるものかーと叫びたい!

ほんのひとこまから?

2009-04-28 21:58:08 | 想い

仕事の帰りに皮膚科に寄った

何時もの事ながら患者さんで待合室は一杯

私で受付人待ちと

待つことは想定内のことで椅子に座って待っていた。

車椅子に女性のご老人を乗せた施設の男性介護士が

入ってきた。

ご老人の治療のために連れてきた様子。

「火曜日に連れて来るように先生に言われましたがどの位待ちますか」と

受付で聞いている。

「一時間以上は掛かりますね」と。

「お薬が無いので今日はお薬だけ頂きお休み明けに連れてきますので

それでも良いのか先生にお聞きくださいませんか」

「夕飯の時間に間に合わなくなるので」

「分かりました聞いてみます」

そのやり取りを見聞きしながら車椅子に座って待っている

ご老人を見た。

不安げなお顔をして待っている

まさにその光景を見て亡き母の姿とダブって見えた。

亡き母も施設のお世話になっている時は風邪をひいては

病院に、中耳炎になっては耳鼻科に、車椅子から落ちたと

整形外科にと色々とそのときの状況、身体の変化に

適切な判断の元に施設から車椅子に乗ったままどれだけの

回数を病院に連れて行って下さった事かと思い出す場面に

遭遇した。

家族がいてもなかなかそこまで出来ない事を施設のスタッフの

暖かい介添えと介護の元に実現

先生の配慮の元でしょうが受付をされて2~3人目で呼ばれて

診察室にお入りになった。

「今日はお薬だけでいいのですが」と早く呼ばれたので

恐縮されて介護士さんが口走って居られた。

その場に居合わせた順番を待つ患者さんは何事も無かったかのように

皆さん黙って居られた。

母も家族の知らないところで多くの方の善意を受けた事を

感じ取る病院でのひとこまだった。

「有難うございました」と介護士さんは挨拶されて車椅子を

押して帰って行かれた。

あのご老人は皆さんとご一緒に夕飯のテーブルに間に合った

事と私も安堵した。

何だかハラハラドキドキ目はウルウルした。