非市民感を味合わせる喫煙所

地下の食品売り場にエスカレーターで降りると、いきなり圧迫感に見舞われた。
無機質なプレハブ作りの半畳ほどの部屋が見の前を塞いでいる。
『喫煙所』と小さく書いてある。

エスカレーターの降り口の空間を削って設けられており、危険ですらある。

設置者の意図に首を傾げる。

だいたい、小さなスーパーマーケットに入って、わざわざタバコを吸う奴はいないだろうに。

これは喫煙者に対する配慮というより、喫煙者という存在を嫌悪、排除、隔離する空間だ。

喫煙者にだって、誇りと矜持はある。
おそらく、この喫煙所でタバコを吸うものは一人もいないだろう。



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