

1987年英国映画
同性愛を描いた映画です。
相当有名な映画らしいけれど知らなかった。
20世紀初頭のイギリス上流階級の生活を丁寧に描いている。
大学の寮も男性ばかりだからこのような性的志向も十分考えられる。
しかし当時の英国では同性愛に対して法律的な処罰もあった。
友人の一人は、おとり捜査にあって重労働禁固6カ月という厳しい処分を受ける。
同性愛者は秘められた恋に進むしかない。
この映画は貴族階級と、「働くもの」=労働者階級とはまったく異なる人々(生活文化全般に渡って)として描かれる。
これが現実だったのだろう。
主人公は友人の使用人と愛し合うようになる。
当時の社会では許されない二重の罪を背負うようになるわけだが、これが今から丁度100年前の話とは。
当時を生きた作者のフォスターも同性愛者だったのだが、この作品は彼の死後1970年代に出版されたという。
根深く現在へ繋がる差別を描いている映画だった。
1987年ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞受賞
※今日は免許更新に試験場まで出かけた。山の中腹にありサイクリングには厳しい。
駐輪場に自転車を置いたら他にはバイクしか置いてなかった。
その上、更新申請中に豪雨になってしまい雨脚が弱くなるまで本を読んで待っていました。読んでいる本は『介護退職』。身につまされるな―。