
防災意識の強い方がネット上で警告を発しています。
その記事を読んでいましたので、先日の石川県での地震に驚きました。
幸い人的被害は無かったと聞いています。
間違いでしたら申し訳ありません。
実際、幕末には大地震と疫病が同時に来たそうです。
手元にある『日本全史』で調べてみました。
・1854年11月4日~5日、東海・南海地方に地震あいつぐ、死者1万人を超える。
連続して起こっています。津波も発生しています。
まさに今危惧されている東南海トラフ大地震です。
では、感染症はどうだったのでしょうか。
実は感染症(疫病、伝染病)の記述は大変少ないのです。
なぜか重要視されていません。
先日、岡山県の資料でもなかなか集まりませんでした。
全国的出来事ならばネットにはあるはずと検索してみました。
ありました。菊池万雄さんの論考です。
当該箇所をカットしました。
『江戸時代におけるコレラ病の流行』というタイトルです。
30万人が亡くなったと書かれています。
過去帳の記載です。
大災害です。
『日本全史』(1200ページ余りの大冊です)にも記述がありました。
転載しておきます。
1858年5月、長崎で発生したコロリ(コレラ)が東進して、7月末には江戸でも流行し始めた。9月までには2万8000人が病死したという。魚類を食べると当たって死ぬといううわさが広まり、漁師・魚屋は失業同然となり、料理やは感染とした。反対に鶏卵や野菜は値上がりをした。
また、佃煮が保存もきくということで売り上げが好調とあります。
現代に続いていますね。
確かに、コレラは経口感染ですね。
知識がないなりに体験からわかっていたのでしょう。
それにしても、二つの記事では死亡者数が乖離していいます。
数万人の死者でしょうか。わかりません。
当時の人々には、恐ろしい天災が重なったわけで、
なすすべもなく、時間が過ぎるのを待つしかなかったのでしょう。
今は違います。
もう想定外ということばも意味がなくなっています。
二つの大災害が同時期に発生するということも想定しておかなければなりません。
感染症下の状態は1年~2年と続くかもしれません。
その間、大地震が起き、避難所に行くことになれば、感染症予防も念頭に対策を練らなくてはなりません。
感染者や高齢者をどう守るか、今から準備をする必要があります。
脆弱にならざるをえない医療体制をどう維持するか。
国際間の連携が欠かせないと思います。
お読みいただきありがとうございました。