岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

勤労感謝の日はヘルパーをしていました。

2005-11-23 22:50:36 | 社会福祉士
紅葉の季節。
観光地は待っていましたとばかりに人の山です。
例年、この日が京都は紅葉の見頃です。
でも今年は少し遅いようですか。
それでも、美しい紅葉がそこここに見られた。
終日、車椅子を押していた。
階段では、多くの人に手助けをお願いした。
心地よく応じていただいた。

もちろん歩道を進むのだが、宇治は古くからの街なので、
十分な歩道を取ることができない道が多い。
車と歩行者が一緒に通行することになる。
車が通りすぎる度にドキッとする。

昨日の「車が歩道に乗り上げた交通事故」も気になった。
最近は、歩道と車道の間の段差が低く、車道側にガードレールの
ない歩道が多くなった。
美観を意識してのことだろうが、簡単に車が乗り上げる。
歩行者にとっては危険極まりない。
車は危険なものである。
植込みや立ち木、ポールなどをうまく利用して、歩道を安全地帯に
してほしい。
美観も大切だが、安全あっての美観である。
幼い子たちが被害にあう事故の報を聞くたびに大人の責任を強く思う。

「効率第一主義」や「経済の自由放任主義」は、道路作り一つをとっても
歩行者や子供たち、障がいを持っている人に厳しいと思う。

帰りは電車を利用した。
京阪電車と近鉄電車だが、駅員の対応も違えば、
プラットホームと電車のドアのレベル(高さ)も随分ちがう。

またエレベーターが付いているのはいいのだが、表示がわかりにくい。
表示方法も統一された方がいいと思う。
このあたりは、「官」のリーダーシップが必要だ。

「民間」に任せた方がうまくいくというのも幻想だと思う。
「民間」は安全が苦手だ。最近の事故や事件はみればよくわかる。

一方、「官」も苦手なことが多い。
親方日の丸だけに危機感に乏しい。無難な前例主義に陥りやすい。
そのあたりのバランスをどのようにとるかが課題なのである。

単純な「官と民、どちらかいいか?」などどいう2択では何も
解決しない。

小泉風改革が叫ばれる最中に、「民間に任せた業務」の事故が
続いている。これを警告として受けとめることが必要だ。

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