金の亡者ばかりか。日本人。

とんでもない人間がいくらでも出てくる。出てくる。
私の周りには、東横インの社長のような豪邸持ちの勝組はいない。
皆さん、普通の素敵な日本人ばかりなのに。

「勝組」とは、「金の亡者」ということか。
本来、人の上に立つべきでない人間が、金の力で権力を振るっている
ということだ。
極めつけだらけだが、宝塚市長の汚職には、怒り心頭である。
知人の事業の便宜を図るために、市条例を変更し、自らの決定で許可が
下りるようにして、御礼に８００万相当高級車をもらったそうだ。
言い訳は、「個人的な関係で贈り物をもらっただけだ」。
開いた口がふさがらないとはこのことだ。
市長には職業倫理というものはないのか。

この市長は県議時代から繋がりのあった事業者と市長就任後も
付き合い続け、自らの権限拡大を事業者の利得に利用したらしい。
最悪のパターンである。
政治の「勝組」も、やはり金の亡者だったのだ。

昨年、麻生さんが、万世一統である天皇家を中心にした一つの民族で
あることの素晴らしさを世界に広めようといったが、
それは虚構の世界だ。麻生さんの頭の中にしか存在しない世界だ。
今、パンドラの箱を開けたように弾け出た悪行の連鎖をみれば、日本人が
最近やってきたことがどんなに情けないことか一目瞭然だ。
こんな人間がうようよいる日本の思想など、どの国も見習いたくないだろう。

第２次世界大戦で、海外に国の援助もなく取り残された人々が、
お互いの命を尊いものと認め、助け合った日々には、万世一統である
天皇家を中心にした日本への思いなどどこにもなかった。
ただ、家族や友人、そして美しい山河への望郷の念があったのだ。

私は、聞いてみたい。
抑留者の方よ。シベリアで天皇のことを考えていましたかと。
少なくとも、平和の礎の手記ではなにも書かれていない（読んだ中には）。

虚構の世界へ入りこむな。日本人よ。