視覚障害を理由に不当に事務に配置転換されたとして岡山県倉敷市の短大の准教授が配転の取り消しを求めている裁判で、岡山地方裁判所は28日、原告の准教授の訴えを認め、配置転換無効の判決を言い渡した。
この裁判は、倉敷市の岡山短期大学で幼児教育学科准教授として勤務していた山口雪子さん(52)が視力が低下し文字が読めない状態になったとして、授業を持たない事務職に配置転換されたことを不当として配転の無効を求めていたもの。
大学側は准教授が授業をするための補佐の職員を雇用することは過重な負担になると主張していた。
28日の判決で善元貞彦裁判長は、配置転換命令は合理的な理由を欠き、不法行為であるとして配転命令を無効とする判決を言い渡した。
山口准教授「障害者に対しての合理的な配慮とか、そういう点からどうだったのかということを、きちんと捉えて考えてくださったことなんだと思う」
判決後に行われた記者会見で、原告側の弁護団は「岡山地裁の判決は視覚障害者の社会参加を考えるうえで非常に良い判決だ」と高く評価した。
一方大学側は、判決文をよく読み、今後の対応を協議していくとしている。(03/28 20:48)
http://www.ytv.co.jp/press/smartphone/society/TI20238993.html