名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

今シーズンの稲作も完全無農薬で秋を迎えた

2012年09月09日 | セカンドルーム

 

今日の山里は、空気が澄んで爽やかな朝だった。
たわわに稔った稲穂は、日ごとに深く垂れ、黄金色も増してきた。


田んぼの周りや畦の雑草も、知らぬ間に生い茂り、このままでは取り入れ作業の支障になるし、カメムシなど害虫の繁殖場所になってしまう。


山ぎわは葛のつるが垂れ下がり、下から伸びた草と交差している。
稲の生え際やトタンの囲いの側は鎌で刈り、後は一気に草刈機で刈り払う。

刈り取った草は、後で束ねて田んぼの脇に積み上げ、発酵したら田起こしの時に堆肥として漉き込む。
一頃に比べれば草の勢いは衰えてきたが、好天が続いているので伸びるのが早い。
これが最後の草刈りになればありがたいが、取り入れ作業の邪魔になるほど伸びれば、もう一度やらなければならない。
田んぼの中のタベ(ヒエ科の草)は完全に取り尽くしたので、見える範囲では無くなっている。

干してあったタベは、実が乾いて落ち始めたので焼却した。
放置しておくと種を落として蔓延するので、風に飛ばされる前に処分しなければならない。

近所の田んぼで稲より大きく育ったタベを見かけることがあるが、除草剤の量を間違えたか、使った除草剤が耐性を持つようになったのかも知れない。
稲作で一番大変な作業は田の草取りだと言われていたが、除草剤の出現で労力が大幅に軽減された。
少ない人手と高齢者に支えられている稲作は、一部の無農薬にこだわる人を除いて、除草剤無しでは考えられない。
それを前提に行われているので、効かなかった時に抜き取る余力は残っていない。


暇人の作る小さな田んぼは、草取りをする余裕があるので、無農薬栽培が出来る数少ないケースである。

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2 コメント

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米作り八十八手と言いますが~ (Rei)
2012-09-10 08:55:40
農薬の出現でこの言葉も当てはまらなくなりそうですね。
山里さんのようなお米作りは、よいとわかっていても高齢化の農家にはできないことなのですね。

↓、去る日訪れた飛騨国分寺を思い出しました。
名古屋にも飛騨の家具展示場がありますね。
天白にもありました。最近行っていないので、今はどうか分かりまん。
高価ですが、芸術品ですものね。
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米作り (山里の住人)
2012-09-10 12:33:02
Reiさん
日本の米つくりは機械と農薬で、辛うじて支えられています。
兼業農家や高齢者では昔ながらの仕事はむつかしくなっていくようです。

今は使い捨てが多くなりましたが、代々使われる家具があってもいいですね。
そんな家具作りを目ざす職人が飛騨にはいるので心強いです。
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