田んぼに入ってタベ(稗科の雑草)を取っていたが、一頃の耐え難い暑さは無く、吹き抜ける風に秋を感じた。
稲の一部が白穂になり、葉の付け根や茎も茶色に変色しているのを見つけてギョッとした。
以前、葉に茶色の斑点が付いていたので、イモチ病ではないかと心配していたが、悪い予想が的中したようだ。
イモチ病の病原菌はカビの一種で、その菌糸が稲の葉、茎、穂に付着すると、養分が供給されず枯れたり白穂になる。
発生原因は、高温多湿が続いたり、風通しが悪い場所、冷水灌漑など、さまざまな悪条件が重なって発生すると言われている。
そのために病気に強い品種の改良や、種籾から苗、稲、出穂にいたるそれぞれの段階で、薬剤によって防除している。
谷沿いの田んぼは風の通り道になっているし、畦際の草刈りもまめにやっていたので、薬剤を使うことなく安心していた。
今年は異常気象で、昼間の気温が夜間もそれほど下がらず、湿度の高い日が続いたので、イモチ病の菌がはびこったようだ。
これ以上広がらないように、感染した稲穂を抜き取っているが、果たして効果はあるのだろうか。
雑草は目に見えるので、手間暇かけても取り除くことは出来るが、見えない病原菌は手の打ちようが無いので困ってしまう。
一部の発生に止まってくれることを願うしかないが、米作りは何かと厳しい試練を与えてくれる。
大変ですね~
農薬を使わないことは大変なことですね。
とにかくも、これ以上、広がらないことを
祈ります。
自然を相手にしていると、人の力が及ばないことをいつも思い知らされます。
多少の減収は覚悟してますが、ここで留まってくれればと願ってます。