高山祭りが終わると飛騨に春がやって来ると言われているが、間違いなく季節が変わってきた。
田畑で働く人の姿も増え、陽射しも暖かく風も和んできた。
野山の草木も萌えはじめ、動物たちの動きも活発になる。
渓流沿いのダンコウバイが黄色い花を付け、土手の水仙も開花した。
蕗のとうは大きく開き、つくしも小さな頭をわずかに出していた。
イノシシの動きも活発になり、閉じられていた箱罠の扉が開かれ、好物の米糠が撒かれていた。
冬篭りをしていた小動物や昆虫も、身の回りで動き始めた。
池の周りではブヨの仲間が群れ飛び、蜘蛛も巣を張り巡らしている。
戸棚の裏や隙間で冬を越したカメムシも、外へ出るため部屋の中ででウォーミングアップをしている。
山すそにはミツバチの巣箱もたくさん置かれて、女王の入城を待ち構えている。
サワラの幹をくり抜いたり、板で箱を作ったりと形は様々だが、ハチが入りやすいように自然に似せた巣箱が良いとされている。
ハチが入るための穴や隙間が作ってあるが、大きすぎると天敵のスズメバチや野鳥が入るし、小さいとミツバチが嫌がって入らないので、穴の調整が難しい。
熊もミツバチが大好物で、たっぷり蜜が溜まったところを、先回りして横取りしていく。
爪で穴を開け、手ですくって舐めたり、小熊に食べさせている姿を想像すると、何となく愛らしく感じるが、仕掛けた人はた巣箱を壊され、蜜まで取られてはたまらないだろう。
最近はミツバチが減って、イチゴや果樹栽培をしている人たちは、受粉が出来ずに困っているし、純粋な野生ミツバチの蜜も貴重品になった。
これを狙って頭の黒いねずみが、軽トラックで巣箱ごと掠め取っていく。
熊にももとると云うと熊に失礼だが、こんな行為はのどかな山里には似合わない。
熊は生きるための行動で理解できるけど、人は許せないです。
あちこちで野菜や果実も盗られるようですが、浅ましくて情けないですね。
ようやく春色が色濃くなってきました。
桜の開花も間もなくです。
頭の黒い蜂蜜泥棒..。熊さんならなんとなく可愛くも
ありますが、あのニュースを見たとき
正直、あきれ果てましたね~。
さて高山に春が!
つくしもフキノトウも芽を出しましたね。