名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

喜寿の祝い

2008年08月05日 | セカンドルーム

 

この集落では、喜寿を迎えた人が板切れに「火の用心」と墨書して近所へ配る習わしがある。
家の台所やストーブの脇には、5枚の木札が吊るしてある。
最初は、お祝いをした人への返礼かと思っていたが、祝い事をしたり贈り物をするという話も聞かないし、古希や米寿などの長寿祝いをしたと言う話も聞かない。
昨日、近くのおじいさんから「火の用心」の木札を貰ったので、そのいわれを聞いたら、昔からやっている事なので自分もやるのだと言っていた。
想像するに、喜寿を迎えれば、炉辺や台所の火の元を見ている程度の仕事で、後はのんびり過ごしていても、家族や近所から咎められることも無いという事かも知れない。
山里には昔から、77歳を境に仕事をやめ、家族や近所の人たちが世話をして面倒をみるという、後期高齢者制度があったのだろうか。
しかしこのおじいさん夫婦は、同居の家族がいないので、のんびり火の用心をしているだけでは済まないようで、今日もせっせと「草にご」作りに励んでいた。

草刈り場で干してあった草を集めて、一抱えほどに束ねていく。

それを風や雪の重みで倒れないようにバランスをとって、3mほどの高さに積み上げていく。

午前中手伝い、木陰で一息入れてホッとしたけど、炎天下の力仕事は大変だった。
77歳になって、こんな仕事が出来るだろうかと、考えさせられた。

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