永観堂から徒歩で大豊神社へ。
平安時代初期の887年、宇田天皇の病気平癒を願い藤原淑子が創建したと伝わります。創建時には東山三十六峰のひとつ椿ヶ峰の山中にあったようですが、寛仁年間(1017-21)に今の地に移されました。
椿ヶ峰から湧く御神水です。
本殿には少彦名命、菅原道真公、応神天皇の三柱をお祀りしています。
なによりこの神社を有名にしているのは境内にいくつもお祀りされている末社です。
今年は子年でもあり、末社の大黒社の前には狛犬ならず狛ねずみが大黒社をお守りしています。
今年はねずみ年であり、1月から3月にかけては大変な参拝者だったそうです。
向かって左側の吽形の狛ねずみが抱えているのは水玉で長寿を表しています。
一方、右側の阿形の狛ねずみが抱えているのは巻物で学問を意味しています。
古事記によると大国主命が火攻めに遭遇した際にねずみが現れ、洞窟に大国主命を匿い助けた事が書かれています。
自分達の寝ぐらに案内したのでしょうか?
また、末社には愛宕社と日吉社とが同じ覆屋にお祀りされています。
愛宕社には火伏せの狛鳶(とび)が、日吉社には鬼門除けの狛猿がそれぞれの神様をお護りしています。
商売繁盛の神様のお稲荷さんもお祀りされています。
本殿左横にある枝垂桜は樹齢が約50年で、円山公園の祇園枝垂桜の三代目で、運が良ければ、本殿右側の遅咲きの梅の花との共演が見れます。
最後に御朱印を授与して頂き、次に智積院へと向かいます。
人がいなくて御朱印がいただけませんでした。判が素敵ですね。